運動器症候群にみられる5つの症状

話題のロコモってなぁ~に?

ロコモってどんな症状?

「最近、膝が痛い」とか「つまずくことが増えた」などちょっとした
運動機能の低下が実はすでにロコモの始まりです。 症状を悪化させて運動器障害疾患に移行するかどうかは30代、40代からの心がけ次第です。

ロコモの始まりを知る5つの症状

ロコモティブシンドロームは、日本語にすると「運動器症候群」といいます。
運動器の機能が衰えて歩行に支障をきたし、介護が必要になる状態のこと、またはそうなる危険性が高い状態のことを指します。
ここでいう運動器とは、身体活動に関わる諸組織・器官の機能的連合を指し、『骨』『軟骨』『筋肉』『関節』『神経』『靭帯』『腱』などの組織を含みます。

各組織が連動して働くことで体は動いており、どこか一つでも不調に陥ると体を動かすことは困難になってしまいます。
なお、Locomotiveとは「運動の」「移動力のある」という形容詞の訳以外に「機関車」を意味する言葉でもあります。
細かいパーツが組み合わさり力強く能動的に走る機関車のように、人間の体も全ての組織が連動して力動的・積極的に生きて行こうという意味を込めていることを、ロコモティブシンドロームという言葉が改めて思い出させてくれます。

40代なら誰でも始まるロコモ

厚生労働省が平成23年に発表した簡易生命表によると、日本人の平均寿命は男性が79.44歳、女性が85.90歳です。この数値から、日本は長寿国であることがよく分かりますが、高齢になればなるほど日常生活で介護を必要とする確率も上がります。
ご長寿といえども、実は自立できない寝たきり状態で生活している方も大勢いらっしゃるのが現実です。
そこで、実際の寿命とは異なり、元気に自立した生活ができている期間『健康寿命』という概念が注目されています。

目には見えませんが、40歳を過ぎると骨量は徐々に減っていきます。
使い続けた軟骨もすり減ってきているため、変形性膝関節症、変形性腰椎症のリスクは高まりますし、とくに女性における骨粗しょう症の兆しがみられる人もこの時期から急増します。

今は歩けているといっても、10年後、20年後はどうでしょうか。
加齢による運動器の衰えはある程度避けられない部分がありますが、その症状を悪化させて運動器障害疾患に移行するかどうかは、30代、40代からの心がけ次第です。
運動や食生活を含む生活習慣を若いうちから見直すことで、将来ロコモの症状が悪化し、寝たきり状態になるのを防ぎましょう。

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