疾患・骨粗しょう症とは

話題のロコモってなぁ~に?

重度のロコモに直結する「骨粗しょう症」

骨粗しょう症は、ロコモの中でも、
重症化した寝たきりのロコモになる可能性が高い骨格疾患です。
若いうちからどのようなことに気をつければ、リスクを減らせるのでしょうか?
原因・治療・予防法をご紹介します。

寝たきりのを招く原因の一つ

骨粗しょう症は、骨の量が減少したり質が低下したりして、強度が落ち、骨折のリスクが高くなっている状態の骨格疾患です。
骨は直接目で見て確認できるものではありませんので、自分の骨の状態が現在どうなっているのかは自覚しにくいと言えます。 ですが、症状が表れていなくても、検査によって骨の量が減ったと判断されれば、骨粗しょう症と診断されます。
骨粗しょう症で一番気を付けなければならないのは、骨折が容易に起こる事です。

特に骨折の頻度が高い部位は背骨や足の付け根です。
脊椎圧迫骨折といって、背骨が押しつぶされるように変形してしまう骨折は高頻度で起きます。

骨粗しょう症が進むと、少しの衝撃で骨に損傷を与えてしまいます。
転倒、しりもちなどにも気をつけなくてはなりません。

骨折は、重度の介護を要する大きな原因の一つです。
骨粗しょう症の方は、ロコモティブシンドローム(以下ロコモ)の中でも、重症化した寝たきりのロコモになる可能性が高い、極めて危険な状態だと言えます。

骨粗しょう症の原因・治療・予防法

骨粗しょう症は、骨の量が減少したり質が低下したりして、強度が落ち、骨折のリスクが高くなっている状態の骨格疾患です。
骨は直接目で見て確認できるものではありませんので、自分の骨の状態が現在どうなっているのかは自覚しにくいと言えます。
ですが、症状が表れていなくても、検査によって骨の量が減ったと判断されれば、骨粗しょう症と診断されます。
骨粗しょう症で一番気を付けなければならないのは、骨折が容易に起こる事です。
特に骨折の頻度が高い部位は背骨や足の付け根です。
脊椎圧迫骨折といって、背骨が押しつぶされるように変形してしまう骨折は高頻度で起きます。
骨粗しょう症が進むと、少しの衝撃で骨に損傷を与えてしまいます。
転倒、しりもちなどにも気をつけなくてはなりません。

骨粗しょう症発症は遺伝的要因により発症するケースもありますが、多くの場合は生活習慣の影響を受けます。
骨の形成時期である成長期に、カルシウムを十分に摂取し、適度な運動を継続している人は、骨量が高いことが分かっています。
逆に、不規則な生活習慣は骨量の減少に関与すると言われています。

具体的には、カフェイン、アルコールの長期間の過剰摂取や、喫煙や過度のストレスなどです。
骨量は20歳頃がピークで、その後は加齢によって、ホルモンバランスの変化やミネラル吸収力の低下、運動量の減少などの影響を受け、骨量も減少していきます。
特に女性は、50歳前後の閉経を迎えると、女性ホルモン(エストロゲン)の分泌低下によって、急激に骨量が減少します。
高齢の女性が骨粗しょう症を高リスクで発症するのはこのためです。

骨粗しょう症の治療は骨の脆弱性の改善と転倒の予防が中心です。
脆弱性(ぜいじゃくせい)改善には、食事療法、運動療法、薬物療法が行われます。
骨粗しょう症の方の1日のカルシウム摂取量は800mg以上が推奨されています。
また、専門家指導の下、足の筋肉の強化とバランス訓練を取り入れ、転倒防止に努めます。
基本的に、一度もろくなってしまった骨を元通りにすることは極めて困難です。
ですから、骨粗しょう症を発症しロコモの仲間入りをしないよう、常日頃から予防することが最も重要です。

骨粗しょう症の予防には、若いうちから最大骨量を増やすことと、加齢にともなう骨量減少を抑えること、この2つが必要です。
成長期は運動刺激によって骨量が増加することが分かっていますので、日常的に体を動かす機会を設けましょう。

そして、過度な喫煙、飲酒、ストレスを避けた生活習慣が大切です。
食生活では、カルシウムの摂取量に注意が必要です。
女性においては、カルシウムの摂取量だけでなく、女性ホルモンと同様の働きをする大豆イソフラボンも骨の健康維持に重要な役割を果たしてくれますので、乳製品、野菜、大豆食品などを意識的に多く摂取する食生活を心がけましょう。

高齢者は栄養バランスのとれた食事と、無理のない運動の組み合わせが、骨量の減少を抑えます。
骨粗しょう症、ロコモを予防して、元気なシニアライフを目指しましょう。

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