認知症は予防するのが最善について解説します。病気の原因や症状、対策方法まで、健康づくりに役立つさまざまな情報など。

気になる病気や症状がある場合は調べてみましょう。

【認知症は予防するのが最善】

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残念ながら認知症に対する特効薬はまだ存在せず、なってしまうと完治は難しい病気の1つです。そのため認知症を予防する「予防医学」を実践することが一番だと考えられるようになっています。脳に良い栄養素を摂ることはもちろんですが、脳も使わないと衰えるので脳を刺激することも必要です。新聞を読む、芝居や美術品を鑑賞する、将棋や囲碁、チェスなどをする、といった知的作業を好んでしている高齢者はアルツハイマーを発症しにくいとも言われています。


認知症は早期発見・早期治療で進行を遅らせることは可能ですが、残念ながら現在の医療では完治することは難しい病気です。認知症の代表ともいえるアルツハイマー型認知症は、一旦発症してしまうと病状は進行してしまいます。 そこで最もよいのは認知症を予防する予防医学ではないかという考え方が主流になっています。認知症予防に大切な4つの要素があります。それは「食生活の見直し」「一日30分以上の運動」「タバコやお酒・睡眠不足といった生活習慣の見直し」「脳トレーニングなど頭を使うこと」です。特に認知症全体の約20%を占める脳血管性認知症の原因は、生活習慣病が原因になる脳梗塞の多発によるものが大部分です。そのため、食習慣などの生活習慣を見直し、規則正しい生活をおくることで回避できる可能性が高いのです。生活習慣病の予防を心がけることは、認知症の予防にもつながります。

認知症予防には和食がいいってホント?

昔ながらの魚をメインに使った和食は生活習慣病だけでなく、脳の健康にもとても良いことがわかっています。注目の成分はイワシやサバなど青魚に多く含まれるDHA・EPA。DHAは脳細胞を活性化させ、EPAは血液をサラサラにすることから脳梗塞を防ぎ、認知症の予防に働きかけます。

脳によいとされるその他の成分

・アスタキサンチン
カロテノイドと呼ばれる天然の色素の一種で、鮭や鯛・金目鯛・鯉・イクラなどの魚類や、エビやカニなどの甲殻類に多く含まれています。免疫力の正常化や脳細胞を活性酸素から守る作用があるとされ、認知症の予防効果が期待されています。

・イチョウ葉エキス
イチョウ葉エキスの主成分は13種類のフラボノイドとギンコライドという物質です。脳や毛細血管の血流を改善することから認知症の予防効果があるとされています。

・レスベラトロール
レスベラトロールは、ブドウの茎や皮などから抽出されるエキスの中に微量に含まれる成分です。ポリフェノールの一種で、赤ワインにも含まれています。寿命遺伝子に直接作用し活性化をさせることから、老化抑制効果が期待されています。

・レシチン
レシチンはリン脂質の一種で、脳の神経細胞膜を構成している主成分の一つです。大豆やレバー、卵黄などの食品に多く含まれています。脳の情報伝達を促進して記憶力を高める作用があるため、認知症を予防する効果も期待できます。

また、最近カレーが認知症予防に効果的とテレビなどでも話題になりましたが、これはカレーに含まれるスパイスのウコンが含むポリフェノールの一種「クルクミン」によるものだと考えられます。クルクミンは抗酸化作用が期待でき、アルツハイマー病の原因と言われる「ベータアミロイド」というタンパク質を除去する作用があると言われています。カレーをよく食べるインドの人はアルツハイマー病の発症率が他の国よりも少なく、アメリカ人の四分の一であるとの報告もあります。

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