糖尿病の人の食事療法、糖質制限食とは?について解説します。病気の原因や症状、対策方法まで、健康づくりに役立つさまざまな情報など。

気になる病気や症状がある場合は調べてみましょう。

【糖尿病の人の食事療法、糖質制限食とは?】

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糖尿病の患者さんに薦められる治療法として「食事療法」と「運動療法」が多く、食事療法は以前のようなカロリー制限ではなく糖質制限が主流となっています。糖質制限食の誤解される点として「お肉はたくさん食べても良い」というものがありますが、お肉を食べ過ぎるのも当然よくありません。糖質制限食の方法にも実は色々な種類があるのです。特に治療で行う場合は必ず医師と栄養士の指導の元に行うようにしましょう。

糖質制限食とは、糖質摂取を厳しく制限して血糖コントロールを行う食事療法のことを言います。以前は糖尿病の食事といえばカロリー制限食でしたが、最近ではおなかいっぱい食べられて、糖質だけを制限する「糖質制限食」が勧められることが多くなりました。具体的にはまず主食を朝か昼のみ、一日一回に減らします。糖質制限食では食べてはいけないものが決まっているので、それ以外は何を食べてもいいのです。

~糖質制限食で食べてはいけないものの一例
・米や小麦類などの主食
・調味料(ケチャップ、みりん、ソース、焼肉のたれ、砂糖、白みそ、はちみつなど)
・イモ類(ジャガイモ、サツマイモ、里芋、片栗粉や春雨なども)
・果物類全般
・砂糖を使ったお菓子類全般(スナック菓子、アイス、ジュース、ケーキ、和菓子など)
・お酒(ビール、ワイン、日本酒など ※焼酎やウイスキーはOK)
・野菜(カボチャ、栗、レンコン、トウモロコシなど)
・乳製品(牛乳、加糖ヨーグルトなど)
・豆類(インゲン豆、小豆など)

調味料などはついつい使ってしまいがちですが、かなり糖質が含まれているので要注意です。制限のない醤油、マヨネーズ、塩、味噌(白味噌は除く)などを活用し、砂糖の代用品にラカント、パン粉などの代用品に大豆粉を用いるなどして、工夫して調理することが必要です。
肉や魚などのタンパク質と脂質が主成分の主菜はしっかりと食べ、副菜は糖質の少ない野菜、海藻類、キノコ類を積極的に食べます。糖質制限食では、食べてはいけないものをしっかりと頭に入れておけば、カロリーの計算は必要ありません。
注意点としては、糖質制限食への切り替えや解除は必ず緩やかに行うこと。また、開始直後から効果があるため、すでに糖尿病治療で経口血糖降下剤内服やインスリン注射をしている人は低血糖発作を起こす危険性があります。糖尿病の治療を受けている方は、必ず医師に相談したうえで行ってください。

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