ローズオイルが採れるバラには
どんな種類がある?

ローズオイルのためのバラ

ローズオイルを採取するバラは、学名Rosa damascene「ダマスクローズ」と呼ばれています。このダマスクローズは世界でもブルガリアのほかに、トルコやイランなどでも栽培されており、ブルガリアで採れるダマスクローズは、別名「ブルガリアンローズ」とも呼ばれています。これは、ブルガリアで採れるダマスクローズが花香の女王と呼ばれ、世界一の品質を持っていることに由来します。ローズオイルの採取のためのバラの栽培は、エジプトとインドで始められたという伝説があります。

古代ローマの学者であったガイ・ブリニイは、著書「自然史」の中で原産地別に12種類のバラの名前を記載しました。その一つが、トキアラ・ローズと呼ばれるバラです。また、ブルガリアのヒサリヤ市近郊の墓地に残る壁画からも1~4世紀のトキアラでバラの栽培が行われていたことがうかがえるのです。

ローズオイルが希少価値の高い理由

ローズオイルの原料ともなる「Rosa damascene」は、1年の中でも5~6月の約1ヶ月しか咲かずかず、バラの株は1.5~2メートルまで成長します。茎は大きく広がり、まっすぐなトゲや少し曲がったトゲに覆われており、花は直径約6cmです。花弁は薄いピンク色で、その枚数は25~30枚、時には75枚まで達することもあるほど花弁の数が多いのが特徴です。このバラの株は3年経ってから花が多く咲くようになりますが、8~10年経つと、バラが古くなるので枝の剪定や木の植え替えなどをする必要があり、そのほかにも防虫や病気の予防薬の使用など、非常に丁寧な手入れが必要となります。

収穫はバラの花が最高に良い状態で咲いている3週間程度しか行えません。陽が昇りきってしまうと、バラの花弁から香料が蒸散してしまい、ローズオイルの収油量が減ってしまいます。そのため、3週間という短い期間の中でも、まだ陽が昇らない朝5時前から10時頃まで、1輪1輪、手作業で大切に摘まれていくのです。そして1kgのローズオイルを採るのに、この大切に摘み取られたバラの花弁が3.5~5tも必要となります。このように限られた期間の中でごく少量しか採ることが出来ないローズオイルだからこそ、とても希少価値が高くなるのです。

profile

渋谷DSクリニック 井上和恵 先生

現代人のストレスと疾患の関係に注目すると共に、東洋医学と西洋医学を融合させた独自の理論に基づき、芸能人やマスコミ関係者等のストレスが多く美への意識が高い方たちへの漢方カウンセリングを行ってきた。 現在、渋谷DSクリニックにおいて、DS美容漢方を提唱している。

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