ローズオイルとはどのような成分?

婦人たちが愛した「液体の宝石」ローズオイル

ローズオイルの原料は、バラの花弁に含まれる香料です。ヨーロッパや中国では昔から「バラは若く美しく、元気であるための美の秘薬」として親しまれてきました。中でもバラの豊かな香りと成分を抽出したローズオイルは、1年のうち、約3週間の間しか咲かない希少なバラの花弁を用いて作られるのですが、そのバラの花弁3.5~4kgから、わずか1mlしか採ることが出来ません。この貴重さゆえに、ローズオイルは「液体の宝石」とも言われ、金にも値する大変高価なものでしたので、王侯貴族などの上流階級の人たちにしか手に入れることが出来ませんでした。

マリーアントワネットはローズの香りをこよなく愛していたと言われ、クレオパトラはバラの香りでシーザーを誘惑した、とも言われています。このように希少性の高いローズオイルは時代を超えて、今なお貴重な「液体の宝石」に変わりないのです。また、ローズオイルを採る際に、副産物としてできるのが「ローズウォーター」です。ローズウォーターにももちろんバラの優雅な香りは残っていますので、加工の違いによって飲料用や化粧水として多くの人々に使用されています。

世界で愛されるバラと医療と歴史

中国ではバラの玫塊花(マイカイカ、野ばら)という生薬があります。これは『食物本草』にも記されているように、東洋医学で古くから使用されていました。しかし、非常に高価なために一般にはあまり普及しませんでした。また、17世紀の植物学者N.カルペッパーや、薬物書『本草網目』を著した中国・明時代の李時珍、1743年のフランスの百科事典、中国最古の薬物書『神農本草経』など、長い歴史の中で多くのバラの記述が残されています。

最近の研究でもドイツのリューベック大学の調査(2007年3月8日発行の学術誌「サイエンス」に掲載)や、1998年7月にドイツのミュンヘンで行われた国際薬理学会会議でもバラについての発表がなされました。バラの原種は恐竜が闊歩していた白亜紀にはすでに生えていたと言われ、現在のところはアメリカのオレゴン州やコロラド州などで発掘された約3,500年前の岩石の中から出た化石にバラが発見され存在したことが分かっています。

profile

渋谷DSクリニック 井上和恵 先生

現代人のストレスと疾患の関係に注目すると共に、東洋医学と西洋医学を融合させた独自の理論に基づき、芸能人やマスコミ関係者等のストレスが多く美への意識が高い方たちへの漢方カウンセリングを行ってきた。 現在、渋谷DSクリニックにおいて、DS美容漢方を提唱している。

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