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DHAの機能性に関する科学的根拠

DHAの科学的な根拠とは?

DHA(ドコサヘキサエン酸)は、魚から採取される脂肪油(魚油)に含まれており、ヒトの身体の生理的な機能を活性化させる成分として多数のエビデンスが報告されています。

最近の研究によれば、ヒトの「認知機能」、例えば数や、言葉、図形、状況などといった情報の「記憶」をサポートする効果や、血液中の「中性脂肪」を低下させる機能を有していることが報告されているのです。

脳の細胞を活性化させるDHA

ヒトの記憶を支える「脳」は、およそ140億の神経細胞でできていると言われます。しかし30代半ばを過ぎる頃から1日10万個という単位で死滅していくこともわかっています。しかし、DHAにはNGF(神経成長因子)という、脳細胞を活性化させる栄養素を増やす働きがあることが分かってきました。

DHAを含む魚油にはその他、EPA(エイコサペンタエン酸)も含まれており、EPAには主に血液の流れを健康に保つ働きがあることが報告されています。またEPAは体内でDHAに変換することもあるので、この2つの栄養素は切っても切れない関係にあると言えます。

最近話題の機能性表示食品ではDHAを含む製品に「記憶をサポートする」という表示や「中性脂肪の上昇を抑える」といった表示されるものが増えています。ここではそれらの研究結果をご紹介します。

記憶をサポートする
機能に関する研究

DHAの記憶サポート機能に関する論拠として、DHAを含むカプセルを摂取した場合と、プラセボ(DHAを含まないカプセル)を摂取した場合で、それぞれを比較した試験結果が採用されています。

試験後、それぞれの対象者の「認知機能」の状態を確かめるため、画面に表示された図形や、複数の単語を記憶し、その直後に思い出す能力を評価するテストを実施したところ、DHAを採取した場合の方が、採取しない場合と比べ、「認知機能」の一部である、記憶や判断する力を高める有効性が認められたことが報告されているのです。

似たような研究方法で記憶サポートの有効性が認められている論文は複数本存在しています。また年齢や性別においても60代以上の高齢者(認知症の発症者は対象外)の男女のほか、20代から50代の男女を対象にした実験を行った結果でも、同様の効果が認められ、DHAの「認知機能」に対する有効性が報告されているのです。

ただし摂取目安量いついても重要です。マルハニチロ社では、DHAを1日当たり880mg以上摂取することでこの機能を発揮すると結論付けています。

中性脂肪を下げる機能も持つDHA

DHAには、「中性脂肪」を低下させる働きがあることも報告されています。中性脂肪は、本来ヒトの体を動かす上で必要なエネルギー源ですが、使い切れなかった余ったエネルギーが中性脂肪として蓄積されます。つまり体についた贅肉や皮下脂肪のことを言います。

DHAにはこの中性脂肪を低下させる成分もあり、既に特定保健用食品としても認められています。DHAを摂取するグループと摂取しないグループとに分けて実験を行ったところ、DHAを摂取したグループにおいて、中性脂肪の低下作用に有効があることが報告されています。(1)

DHAはイワシやサバなど、いわゆる青魚に多く含まれていますので、毎日の食生活に積極的に取り入れることをおすすめまします。しかし日本人の魚摂取量は減少傾向にあります。また青魚が苦手な方も少なくありません。気軽に美味しくDHAが補えるトクホ食品や機能性表示食品もありますので、上手に活用してみましょう。

 
参考文献
消費者庁機能性食品届出データベース
株式会社マルハニチロ

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サプリ編集部

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