いろいろある膝の痛みについて解説します。病気の原因や症状、対策方法まで、健康づくりに役立つさまざまな情報など。

気になる病気や症状がある場合は調べてみましょう。

【いろいろある膝の痛み】

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変形膝関節症以外にも膝が痛くなる原因はあります。特にスポーツをしている人で、偏った筋肉の使い方をしていたり、膝に過度な負担をかけていたりする場合、スポーツや事故による外傷が完治しておらず数年経ってまた痛み出すということなどが多いようです。それくらい膝や関節はデリケートなパーツで、損傷すると完治の難しい部位です。加齢による膝の磨耗を完全に避けることはできません。加齢以外で膝に過度な負担をかけることがないようにしましょう。


膝の痛みを起こす病気でもっとも多いのは「変形性膝関節症」ですが、他にも膝痛を生じさせる病気があります。

スポーツ性の膝の痛み

運動やスポーツをしたときに「足の関節や膝」を痛めてしまうことがあります。走る、跳ぶ、着地する、急に止まる、などスポーツ時には普段の生活ではあまりしないような膝に大きな衝撃や負荷をかけるような動作をよくします。突発的な負荷や継続的に負荷がかかり続けた結果として、骨や筋肉、靭帯などを痛めてしまうのです。

・スポーツ障害
スポーツ障害とは、膝の使い過ぎが原因で起こる怪我のことです。特定の部位を使いすぎて疲労が溜まると、筋肉などに炎症が起きて痛みが発生します。
野球のピッチャーが連投で体を酷使したことで生じる「野球肩」や「野球肘」、「患部のこり」「疲労骨折」「剥離骨折」などもスポーツ障害の一つです。
スポーツ障害は、十分なウォーミングアップや運動フォームの改善、休息や栄養を十分に摂ることである程度予防することが可能です。また、成長期の子供は骨の成長に筋肉や腱の成長が追いつかずアンバランスな状態になることが多いため、子どもの体力を超えるようなハードな運動や長時間の運動は避けるべきと言われています。子供がスポーツ障害を起こすことで、膝の障害だけではなく、成長スピードの遅れや停止などが起きる可能性もあります。

・スポーツ外傷
スポーツ外傷とは、体の特定の部位に瞬間的に大きな力が加わって起こることで発生する怪我です。「骨折」「捻挫」「打撲」などがこれにあたります。サッカーやラグビー、格闘技など、相手との接触が多いスポーツでは要注意です。
スポーツ外傷は突発的なものなので、完全に回避することはできませんが、筋力や柔軟性を高めること、ウォーミングアップやクーリングダウンはしっかり行うこと、休息、栄養をとって疲労をためず丈夫な体を維持することなどは、スポーツ外傷のリスクを下げるうえで有効です。

膝に水が溜まった時の痛み

膝に水が溜まってしまうと膝が腫れて痛みを伴ったり、足を曲げにくくなったりします。膝に水が溜まる原因には、化膿性関節炎・慢性関節リウマチなどの関節炎、半月板という軟骨の損傷、変形性膝関節症などが考えられます。

どうして水が溜まるの?

水(関節液)は関節を包んでいる膜(関節包)に入っていて、骨の先端の軟骨に栄養を与えたり関節のスムーズな動きをサポートしたりする潤滑油のような役割を担っています。通常は少量でよいはずですが、関節が何らかの原因で炎症を起こすと、その炎症を冷やしたり炎症物質を洗い流そうとするため、関節液が多く分泌されてしまいます。関節液が関節包の中でたくさんになるので、膝が腫れているように見えるのです。

膝の水を抜くとクセになる?

昔からよく言われる、膝の水を抜くとクセというのは本当でしょうか?実はこれは間違った見解とされています。膝の水を取り除いても関節に炎症を起こしている原因を取り除かないと、当然ですがまた水は溜まります。原因となる炎症を治さなければ繰り返してしまうということであって、水を抜いたからクセになる、とは話が少し違うのです。

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