ニキビの治療法をタイプ別に知りたい!について解説します。病気の原因や症状、対策方法まで、健康づくりに役立つさまざまな情報など。

気になる病気や症状がある場合は調べてみましょう。

【ニキビの治療法をタイプ別に知りたい!】

nikibi1

そもそもニキビは皮脂バランスの乱れによって起こります。肌本来のあるべき状態に戻せば治るのに悪化させがちなのは対処法で間違ってしまうから。ここでは初期ニキビ、白ニキビ、黒ニキビ、赤ニキビ、黄色ニキビ、紫ニキビ、思春期ニキビ、大人ニキビのそれぞれのメカニズムとニキビごとに異なる対処法をご紹介。またニキビができてしまった時に、絶対にしてはいけない4つことも伝授。痕を残さないように速やかに治してしまいましょう。


時々お肌にポツっとできるくらいならやり過ごせるニキビですが、なかなか治らなかったり繰り返したり、どんどん広がるニキビには本当に頭を抱えますよね。もちろんお顔のニキビだけでなく、背中や腕、頭皮などにできるニキビも厄介です。しかもニキビは適切なケアで完治させないと、治ってもニキビ痕となり、特にニキビ痕が顔にできてしまうと長く後悔することになります。ここではニキビの種類と種類別にどんな対象をすればよいかを確認しましょう。ここでは特に顔のニキビの種類とそれぞれの対象法についてご紹介します。

初期ニキビのメカニズムと対処法

まだ目立たないけれど、むずむずする、ほんのり赤味がある、ちょっと痒い、少し皮膚が盛り上がっている、といった状態が初期ニキビのサインです。初期ニキビとは、その名の通り毛穴が詰まり炎症を起こしはじめた初期の段階です。誤った洗顔だけでなくホルモンバランスの乱れやストレス、乾燥肌や皮膚刺激といったことがきっかけで、毛穴に皮脂が詰まると、そこにもともと常在菌として存在しているアクネ菌(またはアクネ桿菌とも呼ばれます)がつまった皮脂を餌として繁殖し、炎症を起こすことでいわゆるニキビになります。このアクネ菌は、ニキビの原因となる「嫌われ者」扱いを受けていますが、それは間違いです。通常の状態であればアクネ菌は肌の潤いを保つための皮脂膜を作り、肌を弱酸性に保ってくれている大切な菌なのです。つまりアクネ菌は必要不可欠であり、常在菌である以上完全になくすこともできません。しかし毛穴に皮脂や汚れが詰まってしまった時や何らかの影響で肌の免疫バランスが崩れることで、アクネ菌は猛烈に繁殖し、皮脂を餌として炎症を悪化させ目立つニキビへと変化させていくのです。その増殖を防ぐためにできることが清潔を維持するためのスキンケアです。肌をゴシゴシこすりながら、徹底的に洗顔することがニキビケアに良いと思っている人もいるようですがそれは大間違いです。
炎症を起こす直前なのですから、できるだけ刺激の少ないクレンジングと洗顔で肌を清潔に保ち、毛穴の詰まりを優しく取り除きます。毛穴の奥の汚れはこするよりも浮き上がらせるほうがよく落ちます。そのため泡パックをしたり酵素パウダーを使ったりするのもオススメです。また洗い過ぎや洗浄成分により肌が乾燥に傾くと余計に皮脂が分泌され、アクネ菌が増殖しやすくなります。保湿を徹底し、アクネ菌がそれ以上繁殖しないようビタミンCの含まれた化粧水などを使用し、ニキビになることをできる限り阻止すると良いでしょう。

白ニキビのメカニズムと対処法

初期ニキビが少し進行した状態が白ニキビです。プチッと膨らんだり、毛穴が詰まっている感じが外から見てもわかります。白ニキビと呼ばれますが、実際は色はないものが多く、黄色ニキビ(膿みが溜まっている状態のニキビ)と間違えないようにしましょう。まだ炎症は起きていない状態で「コメド」とも呼ばれます。白ニキビの段階で適切に治すことができれば炎症を起こしたりニキビが長引いたりすることはありません。しかし白ニキビがどうしてできたのか考えた上で適切なケアをする必要があります。

・ 他にもたくさんニキビがある……洗い過ぎや剥がすパック、ピーリングなどのし過ぎで皮脂が失われターンオーバーが乱れている可能性が高いでしょう。悪化する前に皮膚科に行くほうが良いでしょう。

・ 他にニキビはなく白ニキビが突然できた……乾燥が原因で皮脂が過度に分泌されている可能性が高いでしょう。しっかり保湿して肌のごわつきやカサツキのケアをしてみてください。あるいは、ストレスや睡眠不足も原因かもしれません。

またこの段階の白ニキビは皮膚科に行けばきれいに潰してくれる場合もあります。そのため、白ニキビは潰しても良い、という通説がありますが、たいてい上手に潰すことができず炎症を起こしますのでやはりやめておいたほうがいいでしょう。それよりは正しい洗顔と保湿といったスキンケアを見直して丁寧に行った方がスムーズに治ります。

黒ニキビのメカニズムと対処法

鼻にできることの多い黒ニキビ。ホクロのようにも見えるので女性も男性も悩まされます。黒ニキビは実は白ニキビの成長したものの一つです。白ニキビが進み、詰まった皮脂やアクネ菌の増殖が毛穴に収まりきらなくなると毛穴の表面から少し顔を出すような感じになり、これが空気と触れて酸化することによって黒ニキビになるのです。つまり黒く変色した毛穴や皮脂が黒ニキビであり、炎症は起こしていない段階です。この段階で病院に行くと白ニキビと同様に、アクネプッシャーと呼ばれる専用の器具でつまった部分を押し出して処置してくれるケースがあります。黒ニキビの場合も正しい洗顔できれいになる場合がありますが、プラスαのケアを加えたいのであればケミカルピーリングがオススメの方法の一つです。この状態はまだ炎症を起こしていないのでケミカピーリングが可能であり、黒ニキビの治療になるだけでなく予防にもなります。ケミカルピーリングで古い角質を溶かせば、潰したり押し出したりせずにニキビをすっきりさせることができるのです。黒ニキビはあまりにしょっちゅうできる場合は病院に相談したほうがよいですが、そうでもなければ市販のピーリング剤も試してみると良いでしょう。

赤ニキビのメカニズムと対処法

赤ニキビになってしまうと炎症が起きている状態ですから、下手に自分で治そうとすると悪化したりニキビ痕が残ったりするので注意が必要です。しかも痛みを伴う場合があるので、治したい気持ちが強くなることで誤ったケアをしがちです。とにかく赤ニキビができてしまった時にやってはいけないことは以下の4つとなります。

・ 触る(髪の毛が触れる、不潔なタオルや寝具などによる刺激も極力さける)
・ 潰す(触るのと同じで菌が余計に繁殖したり、炎症が悪化したりします)
・ 洗顔を過度にする(クレンジングや洗顔も炎症を起こしたニキビにとっては過度な刺激です)
・ 隠す(髪の毛で隠す、化粧で隠すなど)

これらのことをすると確実に悪化しますので、絶対にしてはいけません。炎症を起こした赤ニキビが慢性化しないようにするには、やはり皮膚科で治療薬をもらうこと。自然治癒では時間がかかり、気になっている時間が長いほど無意識に触ったり、隠したりしがちです。赤ニキビになってしまったら、そこは怪我をしたと思い、絶対に触ったり余計なことをしたりしないこと。体に切り傷ができてもそこを何度も洗ったりしないのと同じです。

黄色ニキビのメカニズムと対処法

ニキビの真ん中に白〜黄色みがかった膿が溜まった状態のニキビです。炎症がかなり進んでいて、赤ニキビ同様、ニキビ痕が残りやすい状態です。黄色ニキビまで進んだ状態は肌の表面だけでなく、肌の奥まで炎症が起きている可能性も高くなっています。肌の奥の細胞が傷ついてしまうと、黄色ニキビが治癒した跡にもクレーターのような跡が残ったり、色素沈着が起こりやすくなります。そのため黄色ニキビは自分で潰すことは御法度です。皮膚科に行けば炎症を抑える抗生物質を処方される可能性が高いです。痕を残したくなければ長引かせないためにも皮膚科に行くことをオススメします。

紫ニキビのメカニズムと対処法

血が混じったように腫れ上がり、痛みや不快感がかなり強いのが紫ニキビ。この状態まで炎症が進んでしまうと、医療機関で治療をしても痕が残ってしまう可能性が高いのです。さらにこのレベルは自力や自然治癒は見込めません。紫ニキビの原因は初期ニキビ、赤ニキビ、黄色ニキビのケアのミスであることがほとんどです。初期の段階のニキビのケアをする際に、過度に洗い過ぎた(スクラブ洗顔など)、自分で潰した、といったことが原因で炎症がさらに広がっているのです。それ以上悪化させたくなければ、諦めて病院に行きましょう。

思春期ニキビのメカニズムと対処法

思春期にできるニキビの原因は「皮脂の増加」であることがほとんどです。皮脂が増加する原因としては「スキンケアが間違っている」「脂っぽいものの摂取量が多い」「角質が厚くなっている」といったことが考えられます。特に思春期ニキビ向けのスキンケア商品は「さっぱり」を打ち出しているものが多く、それで一日に何度も洗顔をすることや、そのあとに化粧水などをつけないことで乾燥が過剰な皮脂分泌の原因となっている場合が少なくありません。また思春期は野菜や果物の摂取が少なくなりがちです。バランスのよいヘルシーな食事は早く治すために必要です。しかし思春期ニキビはきちんとケアすれば大人ニキビより痕になりにくく、また年齢とともにできにくくなってきます。とはいえニキビが一つでもあればなんとなく憂鬱な年頃。親御さんに相談して医療機関に連れていってもらうのも得策です。

大人ニキビのメカニズムと対処法

大人ニキビの問題点は原因が一つではないことです。誤ったスキンケアだけでなく、ストレス、ホルモンバランスの乱れ、寝不足、食事の問題などでも大人ニキビはできます。顔のなかでも口の周りや顎など皮脂の少ない部位にできるのも特徴です。原因も複雑で特定しにくく、一度できるとなかなか治りにくく、そのため炎症が進み痕になりやすいといった特徴もあります。また大人ニキビはコスメが原因になっていることもあります。大人ニキビになった場合は医療機関でも漢方薬による治療で体質改善を行うか、ホルモン治療をすすめられることもあります。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

【ニキビをもっと知る】

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

【ニキビをもっと知る】