更年期障害の症状とセルフチェックについて解説します。病気の原因や症状、対策方法まで、健康づくりに役立つさまざまな情報など。

気になる病気や症状がある場合は調べてみましょう。

【更年期障害の症状とセルフチェック】

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更年期障害の症状は1つではなく、また肉体的なものから精神的なものまで多岐に渡るため、「これが更年期障害だ」と断定しにくい難しさがあります。ここでは更年期に起こりやすい症状をリストアップします。半分近くの症状が思い当たればそれは更年期障害だけでなく他の病気の可能性もあるため医師に相談した方が良いでしょう。また月経に関連するもの以外は男性も同様の症状が起こるため、更年期を迎えた男性も確認しましょう。


更年期障害の厄介なところは症状が肉体的なものだけでなく、精神的なものにも及ぶことや、また症状が1つではなく複数になることも多いことです。また自分ではコントロールしにくいことや、その期間が長期間に及ぶことなども厄介な点です。具体的には次のような症状が上げられます。

更年期障害の体の症状

だるい、たちくらみ、疲れやすい、耳鳴り、のぼせ、動悸、ほてり、手足のしびれ、多汗(ホットフラッシュ)、関節の痛み、手足の冷え、からだのかゆみ、腰痛、肌や目・唇の乾燥、肩こり、頭痛、尿トラブル、めまいなど。

いずれもホルモンバランスの乱れによって起こりますが、ホルモンバランスを司るのは自律神経系であるため、自律神経系のトラブルと同じようなことが起こります。

更年期障害の心の症状

イライラ、不眠、不安感など。

特に不眠に関する問題はよく報告されます。これは体の症状が原因となって眠りにつけない、眠りが浅いという場合もあれば、体の症状はないのに、とにかく不安で眠りにつけない、という場合もあるのです。

更年期障害のセルフチェック

更年期は誰にでも訪れる期間ですが、その間に更年期障害を感じるかどうかは個人差があります。不調をほとんど感じないで過ごす人もいれば、日常生活に支障が出るような重い症状に悩む人もいます。実際更年期障害が起こるのは4人に1人とも10人に1人ともいわれます。
また、どんな症状を感じるかも人によって異なりますし、同じ症状でも日によって出方やつらさが違うことが多く、それ故対処が難しいとか、なったことがない人にはわからない、言われてしまいます。そして心身の不調があまりにひどく、日常生活に悪影響を及ぼすような場合は、更年期障害の治療をする必要がでてきます。

更年期のサインをチェック

更年期障害の症状には冷えや肩凝りといったものもあるので、自分ではそれが更年期障害かどうかわかりにくいものです。いくつかの症状が重なり、セルフケアではどうにもならない場合は速やかに医師に相談したほうが、早く楽になります。更年期障害について「時間が解決してくれる」と考え、病院に行かずセルフケアでなんとかしようと考える人は少なくありません。しかし病院に行った多くの人が「病院に行って良かった、楽になった、もっと早く行けばよかった」と口にします。

自分が更年期障害かどうかをチェックするのに以下のような症状の有無を調べるとよいとされます(編集部の調査による)。また月経に関係するもの以外は男性も同様にチェックすることができます。

□顔が突然ほてることがある
□暑くないのに滝のような汗がでるホットフラッシュが起こる
□手足が冷える、または腰から下が冷える
□理由がないのに、動悸や息切れを感じる
□睡眠の問題が増えた
□理由なくイライラしたり、怒りやすくなっている
□落ち込み、不安、憂鬱で何もする気になれない
□記憶力、集中力が低下していると感じる
□頭痛、めまい、耳鳴りが増えた
□肩こりや腰痛が消えない
□生理の周期が不規則になる
□経血の量に変化がある(減ってきたり、突然増えたり)
□膣の乾燥、性交痛を感じる
□頻尿、失禁、排尿痛、残尿感などの尿トラブルがある
□ 肌が急激に衰えた
□ 体型が急激に変わってきている(太りやすくなったなど)

半分以上チェックがある場合は、更年期障害だけでなく他の病気の可能性も高くなるので、自分でなんとかしようと思わずに医師に相談すべきです。問題の半分がなくなるだけでも、生活が楽になります。

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【更年期障害の予防をもっと知る】

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