下痢の時、何を食べたらいいの?について解説します。病気の原因や症状、対策方法まで、健康づくりに役立つさまざまな情報など。

気になる病気や症状がある場合は調べてみましょう。

【下痢の時、何を食べたらいいの?】

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下痢の時は無理に食事をする必要はありません。大事なことは適切な水分補給を行うことです。下痢の時は水を摂り過ぎていると勘違いして水分摂取を控える人がいますが、それは間違いです。下痢の時こそ適切な水分補給をする必要があります。空腹を感じたら食事をしてOKですが、消化に良く刺激が少ない食事というのが鉄則です。油っぽいもの、硬いもの、繊維質の多いもの、刺激物は腸の負担になるので、しばらくは避けるようにしましょう。


下痢をしているから水を摂り過ぎていのか?と水分摂取を控えるのはNGです。実際は下痢になることで逆に水分がたくさん排出されるため、まず水分補給が必要なのです。ただし水分といっても冷たすぎるジュースやアルコール・コーヒーなどの刺激物は厳禁。胃腸への刺激が少なく体内に吸収されやすい番茶、塩分控えめの味噌汁やスープ、ハーブティやタンポポティーなどのノンカフェインの温かい飲み物などがおすすめです。温かい飲み物を摂りたくなければ最低でも常温で水分補給を行うようにします。また腸に過度な刺激を与えないように、こまめにちびちびと水分補給するようにしてください。一度にコップ1杯の水を飲む必要はありません。
下痢の時は水分だけでなく塩分も同時に奪われている状態です。水や白湯だけで脱水状態からなかなか回復ができないことがあります。その場合は市販の経口補水液を利用するか、自宅で「1リットルの白湯に砂糖40gと食塩3gを加えてよく混ぜたもの」を作ることで、補水液を代用することができます。まずは無理に食事をしようと考えず、適切な水分補給を行いながら、体を休めることと、我慢せずに排泄することを最優先にしてください。

下痢のときに食べていいものは?

下痢が続いているときは無理に食事を摂る必要はありません。しかし空腹を感じたり、症状が軽くなっているのであれば、胃腸に優しいお粥やうどんなどの消化しやすい食事を少し食べて様子を見るのが良いでしょう。ちなみにタンパク質には便を固くする作用があります。いきなりお肉などを食べるのは消化に負担をかけるためおすすめできませんが、豆腐やゆで卵などをよく噛んで食べるのはおすすめです。リンゴやバナナなどの果物も消化によいのでおすすめです。バナナは、固いものより軟らかいもの、リンゴもすりおろしたりミキサーなどで細かくするとさらにお腹に優しくなります。ただし果物の中でもキウイやパイナップルなどは胃腸への刺激が強いので下痢のときは避けたほうが安心です。消化に負担がかかるというのはどういうことかを考えましょう。固形物が大きければ大きいほど、それを胃腸がペースト状にするのに時間がかかり負担になります。どんなものでも食べる時によく咀嚼する必要があるのは胃腸の負担を極力減らしてあげるためです。下痢の時は蠕動運動や水分調整が異常になっている状態ですから、なるべくペースト状になるまで十分に咀嚼してから飲み込むようにしましょう。

下痢のときに食べてよいもの

・軟らかく煮たお粥、うどん
・豆腐、卵(半熟卵)、白身魚などのタンパク質
・ リンゴ、バナナなどの果物類

下痢のときに避けたいもの

・脂っぽい肉や揚げ物
・消化に負担のかかる魚介類
・繊維質を多く含んだ野菜(特に根菜)
・香辛料を使った刺激物やアルコール、カフェインなど

慢性的な下痢が続く場合、大腸内の環境が悪いことも考えられます。日頃から腸内の環境を整えることも意識してみるとよいでしょう。

腸内環境を整えるには?

ビフィズス菌や乳酸菌などの善玉菌や、善玉菌のエサとなるオリゴ糖などを意識的に摂ることが大切です。ビフィズス菌や乳酸菌などの善玉菌を多く含むのは、ヨーグルト・乳酸菌飲料・味噌・漬物などの発酵食品です。ヨーグルトの脂質や乳酸菌飲料の糖質が気になる方は、低カロリーで善玉菌が凝縮されているサプリメントを活用するのも一つの方法です。
また、睡眠不足や過度の喫煙・アルコールの摂取、ストレスや運動不足なども悪玉菌を増やす原因になってしまいます。腸内環境を整えるためには生活習慣を整えることも非常に大切なのです。

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