下肢静脈瘤の症状について解説します。病気の原因や症状、対策方法まで、健康づくりに役立つさまざまな情報など。

気になる病気や症状がある場合は調べてみましょう。

【下肢静脈瘤の症状】

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下肢静脈瘤の代表的な症状は「むくみ」ですが、通常のむくみとの違いは見た目に表れます。血管が膨れ上がって瘤のようになったり、青い血管が網の目やクモの巣のように浮かび上がるような症状が見られると下肢静脈瘤の可能性が高いでしょう。他にもだるさや痛み、ほてりなどが現れることもあります。また下肢静脈瘤を放置しておくと見た目に悪影響を及ぼすだけでなく血栓が生じて全身に悪影響を及ぼすこともあり得ます。放置して悪化させないようにしましょう。


下肢静脈瘤の代表的な症状はむくみ

むくみは下肢静脈瘤の代表的な症状ですが、通常でも長時間の立ち仕事や疲労、塩分の過剰摂取でむくむことはあります。下肢静脈瘤でのむくみか通常のむくみかを見分けるポイントは何でしょうか。それは、むくみと一緒に現れるその他の症状です。下肢静脈瘤の場合は、血管が膨れ上がって瘤のようになったり、青い血管が網の目やクモの巣のように浮かび上がるような症状が見られます。
また、むくみ以外に、

・だるさや痛み
・ほてったような熱い感じ
・かゆみ
・足がつる
・ 足が疲れる

このような症状が現れたり、長く続く場合も下肢静脈瘤を疑った方がよいでしょう。
下肢静脈瘤はもともと女性になりやすい傾向があり、足のむくみは美容面においても無視できない問題です。いろいろな対策を行っているのにも関わらずむくみが解消しない場合は、下肢静脈瘤を抱えている可能性が高いです。放置しておくとさらに見た目の問題が悪化する場合ありますので、早い時期に病院で診察を受けるようにしてください。

下肢静脈瘤が進行すると?

下肢静脈瘤は、それ自体は命にかかわるような病気ではないのですが、長期間放置しているととても厄介な状態になってしまいます。

・腫脹
見た目に現れるものとしては腫脹(しゅちょう)があります。腫脹は炎症などが原因で、組織や器官の一部がはれ上がることを言い、特に静脈瘤によって血栓が生じてしまった場合によく見られるものです。悪化すると表面がデコボコした状態になり、触るとしこりを確認することもできます。
見た目が悪いのはもちろんですが、疲労感やだるさの原因となるほか、血栓によって静脈に炎症が生じたり、深刻な合併症をもたらす要因になる可能性もあるので注意が必要です。

・色素沈着
下肢静脈瘤が悪化すると、溜まった血液成分が静脈から皮膚に染みだして皮膚が黒ずんだり硬くなったりします。皮膚表面に茶褐色や黒の痣のようなものがあちこちにできてしまったり、皮膚がすぐに破れて出血を起こす潰瘍が生じやすくなったりするのも特徴です。

・痛みを伴う場合も
下肢静脈瘤が直接痛みをもたらすことは基本的にはありません。しかし雑菌の感染や血栓によって静脈に炎症が生じると、熱を伴ったりズキズキといった痛みを感じたりすることがあります。
また、下肢静脈瘤によって皮膚炎が起こるとかゆみが生じますが、かゆみに負けて掻きすぎると潰瘍になり、痛みを感じる原因になります。

下肢静脈瘤の合併症

・下肢静脈鬱滞症候群
下肢静脈瘤を長期間放置することで、下肢静脈鬱滞症候群と呼ばれる合併症が発症するようになります。命に関わる深刻な状態になることはあまりありませんが、皮膚炎によるかさつきや湿疹、激しいかゆみ、皮膚の萎縮など、日常生活を送るうえで困ってしまう症状が現れます。皮膚が不健康な状態になることは、多くの女性にとって深刻な問題でもあります。

・瘤内血栓
下肢静脈瘤の合併症の中でも特に起こりやすいのが瘤内血栓です。血栓ができると下肢全体の血流を妨げてしまう恐れがあります。すると、だるさや倦怠感といった症状が悪化し、血栓ができた部分の腫れや痛みを感じるようになります。下肢静脈瘤だけでは痛みを生じることはないため、痛みがある場合は血栓を疑ってみましょう。瘤内血栓は「肺動脈塞栓症」や「表在性静脈炎」など、さらに別の深刻な合併症の原因にもなります。放置することはさらなる悪い状況を生むため、皮膚に腫れやしこりができたり、痛みが見られるようになった場合には、速やかに医師の診察を受けるようにしてください。

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