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オリゴ乳酸[LAC]の
メタボリックシンドローム改善作用

オリゴ乳酸[LAC]でメタボリック予防

メタボリックシンドロームとは内臓脂肪症候群のことで、ただ太っていることがいわゆる「メタボ」ということではありません。なぜメタボリックシンドロームがこれほどまでに問題視されているのでしょうか。それは内臓脂肪型肥満が、高血糖・高血圧・脂質異常といったいわゆる「生活習慣病」を引き起こす最大の共通因子になっているからです。これらの症状が重複した場合、生活の質を下げるだけでなく、命に関わることもあるため、日頃の生活習慣で予防する必要があるのです。

オリゴ乳酸[LAC]が腸内環境を整え、健康維持に役立つことはすでにご説明した通りですが、あらゆる生活習慣病の背後に潜むメタボリックシンドロームの予防にも役立つのではないかと研究が進められています。メタボ予備軍に該当する壮年期(55歳〜64歳)の日本人男性40名を対象に、オリゴ乳酸[LAC]摂取群とプラセボ群にランダムに分けて3ヶ月連続摂取(300mg/1日)する比較検査を行ったところ、オリゴ乳酸[LAC]摂取群は動脈硬化指数が優位に減少したほか、酸化ストレスも減少し、善玉コレステロールが増加し脂質異常の改善効果が認められました。つまりオリゴ乳酸[LAC]の摂取は、メタボリックシンドロームの是正や改善作用も期待できると注目されているのです。

腸内環境を整え大腸がんを予防

メタボリックシンドローム、生活習慣病と同様に、日本人の生活を脅かしているのががんですが、中でも日本人女性のがんの死因1位である大腸がんは男女ともに増加傾向にあります。大腸がんの原因は明らかにされていませんが、食の欧米化が進み動物性のタンパク質や糖質の摂取が過剰になっている一方で、伝統的な日本食には豊富に含まれていた食物繊維を多く含む穀類、野菜、果物、海藻などの摂取量が激減していることとも関係しているといわれます。また便秘症に悩まされる女性が大腸がんになりやすいということも指摘されています。いずれにせよ腸内環境が悪化していることが大腸がん発生に関与していることは疑いがなく、腸内環境を整えるプレバイオティクスを摂取することで腸を健康に維持することが大腸がん予防に役立つのではないかと注目されています。

profile

医学・薬学博士 田口茂 先生

東京薬科大学大学院修了(薬学博士)後、聖マリアンナ医科大学に入職。東京医科大学(医学博士)に研究移籍し、生活習慣病や現代病のアレルギー症状の改善に取り組む。対症療法主流の医療現場では治せない病気もあるため、医薬品や食品素材の研究へ進む。改善効果が見られない症状に対し、無効になった医薬品に機能性素材を加えたヒト試験で医薬品支援効果を多数確認し特許取得(国際1件、国内10件:㈲カンズ研究開発)。約10年前にオリゴ乳酸【(株)GLART】と出会う。医薬品服用は腸管免疫を激減させるが、医薬品支援効果の食材にオリゴ乳酸を加えることで改善効果が増強することを確認。現在、財団法人 日本科学振興財団 評議員、医療法人社団 和会 渋谷コアクリニック 主席研究員 や 八九十(はくと)会 高尾病院 顧問を務める。

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