うつ病の特徴やセルフチェックについて解説します。病気の原因や症状、対策方法まで、健康づくりに役立つさまざまな情報など。

気になる病気や症状がある場合は調べてみましょう。

【うつ病の特徴やセルフチェック】

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うつ病といえば心の病というイメージがあると思いますが、実は身体的不調も多く出るものです。一見自律神経失調症にも似ていて、食欲不振や味覚障害、睡眠障害などが起こることもあります。セルフチェックを行い治療や相談の機会を逃さないようにしましょう。

女性の方がなりやすい?!うつ病の発症率は?

「自分には絶対関係ない」と思う人も多いうつ病ですが、実は誰にでもなる可能性があるのがうつ病です。現代病や単なるストレス、ややもすると「怠け者」扱いされてしまう危険性もあり、うつ病であることを認めたり、治療するのが阻まれたりしがちですが、10〜15人に1人が一生のうち1度はうつ病を経験するという数字も出ていて、発病頻度はとても高いという特徴があります。また男女比で見ると、女性は男性の2倍もうつ病になりやすいことが報告されていて、より注意が必要な病気なのです。

心の病気ではあるけれど身体症状もある

うつ病といえば「心の風邪」と言われ、「無気力」などの心の症状がフォーカスされますが、実は体の症状から始まるため、体の不調を見逃さないようにすることが大切です。例えば食欲不振が続いたり不眠気味になったりすることも、うつ病の始まりに多い症状です。うつ病の身体的症状は「自律神経失調症」に非常によく似ています。自律神経失調症の主な症状としては、不眠などの睡眠トラブル、食欲不振、味覚障害、めまい、頭痛、極端な冷えやホットフラッシュ、極度な疲労や倦怠感が続く、といったものがあり、これらが悪化した状態がうつ病とも言い換えられます。もちろんうつ病はメンタルにも症状が現れます。強いストレスや悲しみを前に、人は誰でも憂鬱になったり激しい落ち込みや気分が塞ぎこみ、どうにもならない状態になったりすることがありますが、その状態とうつ病の時の状態はとても似ていて、区別がつきにくいという一面もあります。ただし、一時的な落ち込みや憂うつは時と共に自然に解消し、気がつくと前向きに戻れるのに対し、うつ病の場合は自然回復が見込めず、落ち込みが増したり自分を責めたりするようになるのです。
このように、身体にも心にも症状の出るうつ病ですが、例えば精神的な症状が目立たず、身体の症状ばかりが目立つ場合は、それが身体症状で目立たないことから「仮面うつ」と呼ばれます。仮面うつの場合は他の病気と誤診されがちで治療が遅れることが問題です。いずれにせようつ病の治療や解決はまず自分がうつ病であることを認めなければ始まりません。

うつ病のセルフチェックをしてみよう

ネットでもいろいろなチェックテストが公開されています。それらを利用して気になることがあればできるだけ早く心療内科などに相談してみましょう。

□意欲がなくなった状態が長く続いている
□身だしなみやオシャレなどがどうでもよくなって時間が経つ
□体重が急激に増えたり減ったりした
□眠れない、よく目が覚める、眠りが浅いと言った睡眠トラブルを抱えている
□食欲がない。または食事を美味しい、楽しいと思えない
□2週間近く大笑いをしていない
□とにかく無気力で、後ろ向きな気持ちが長引いている
□忘れっぽく集中力もない
□疲労感が強く、疲れがどうしても取れない
□体が冷えている
□何かあるたびに自分を責めてしまうことが続いている
□自殺を考えるほど追い詰められている

うつ病は自己診断するのは危険です。チェックが多かったり、気になる項目にチェックがついた場合は、早目に専門家に相談し、治療をスタートさせましょう。自分の力だけで何とかしようと思わないことが大切です。

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【うつ病をもっと知る】

           

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