子宮体がんの原因や症状について解説します。病気の原因や症状、対策方法まで、健康づくりに役立つさまざまな情報など。

気になる病気や症状がある場合は調べてみましょう。

【子宮体がんの原因や症状】

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子宮体がんは女性であれば年齢を問わずリスクのあるがんの一つで、近年罹患率が高くなっています。月経以外に不正出血があった場合は速やかに婦人科医などに相談するようにするのが早期発見や予防につながります。閉経後は子宮体がんのリスクがより高くなるので、肥満や糖尿にならないように生活習慣を整えることが大切です。また乳がんや大腸がんの既往がある人もより注意が必要です。

子宮体がんはどんな病気?

「子宮体がん」は子宮体部の粘膜から発生するがんで、近年の日本の成人女性に増えてきているがんの一つです。子宮は妊娠した時の胎児を育てる部分(子宮体部)と、分娩の時に産道の一部となる部分(子宮頚部)に分けられます。子宮頚部にがんが発生する「子宮頸がん」は、同じ子宮のがんであっても、診断・治療・予後どれも異なることが多い「子宮体がん」とは別の病気です。
子宮体がんにはいくつかの種類がありますが、なかでも大部分を占めているのが「子宮内膜がん」です。子宮内膜がんとは、子宮体部の内側にあり卵巣から分泌される卵胞ホルモンの作用をうけて月経をおこす子宮内膜という組織から発生するがんのことを言います。

子宮体がんの原因やリスク因子

少し前までは子宮体がんは子宮がん全体の少数でした。しかし戦後になり肉中心の欧米型の食生活になったことや、晩婚化や未産率の増加、遅い閉経年齢などが、子宮体がんの増加を招いていると考えられていて、女性であれば誰でもリスクのあるがんの一つに成っています。子宮体がんの発症年齢は、50歳から60歳代で多いとされていましたが、近年は全ての年齢層で患者数が増えているため、年齢で考えない方が良くなっています。若くてもリスクがあるのです。
ただし、一般的には閉経後にリスクが高くなるとされています。特に更年期障害の治療でホルモン補充療法を受けていたり、月経過多などの症状が見られる子宮内膜増殖症があると子宮体がんにもかかりやすいといわれています。また、肥満や糖尿病、高血圧症も子宮体がんの危険因子になることがわかっています。乳がんや大腸がんの既往のある人も子宮体がんになる危険が一般より高く、逆に子宮体がんの既往のある人は乳がん、大腸がんになる危険性が高いことも指摘されています。

自覚症状はあるの?

一番多い自覚症状は「不正出血」です。月経とは無関係の出血、血の混じったおりもの、水っぽいようなおりもの、排尿痛や排尿困難、性交時痛、下腹部の痛みなどの症状を感じたら、婦人科を受診することが大切です。子宮体がんでなくても、子宮や卵巣、ホルモンバランスの異常が見つかる可能性もあります。
子宮体がんの出血は、月経不順と誤解されることもあるので要注意です。特に、閉経後に少量ずつ長く続く出血がある時は、早めに婦人科で子宮体がんの検査を受けるようにしましょう。閉経前でも、もともと月経不順がある人や乳がんを患ったことがある人などは同じく注意が必要です。 子宮体がんも他のがんと同様に早期発見で治癒率が高まります。子宮体がんは初期のうちからほとんどの人に不正出血が見られますので、少しでも気になる症状があれば、まずは検査を受けるようにしてください。

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【子宮体がんの予防をもっと知る】

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