乳がんのしこりは自分で見つけられる?について解説します。病気の原因や症状、対策方法まで、健康づくりに役立つさまざまな情報など。

気になる病気や症状がある場合は調べてみましょう。

【乳がんのしこりは自分で見つけられる?】

nyugan3

乳がんは自分で見つけられるがん、とも言われています。そのために月1回程度のセルフチェックも欠かせません。しこりは自分で見つけられることも多く、セルフチェックによる発見率は全体の74%ともいわれます。ただし近年はしこりを伴わない乳がんも増えています。そのためセルフチェックだけではやはり不十分で、定期的に乳がん検診を受診する必要があるのです。がん検診は30代からでも良いですが、セルフチェックは20代から始めましょう。


諸外国に比べ、日本の乳がんの死亡率はまだ低い方とされる場合もありますが年々増加しています。 日本よりも罹患(りかん)率の高い欧米ですが、死亡率はどんどん下がっています。その背景には、欧米での乳がん検診率が70~80%と非常に高いのに対し、日本はなんと5.6%程度ということも大きな要因と考えられます。これだけ乳がん検診の受診を啓蒙しているにも関わらず、現状では多くの女性が検診を受診していないのです。繰り返しますが、乳がんは早期発見早期治療であれば完治できるがんです。怖いことは乳がんになることではなく、乳がんに気づかないことです。検診は必ず受診すべきですし、月に1回程度のセルフチェックも必ず行うようにします。

乳がん予防として定期的なセルフチェックを!

乳がんを触った時の代表的な感触としては、こんにゃくの下に豆を置いて触ったような感触に似ています。お風呂で石鹸をつけて片手を軽く挙げ、指で滑らすように探すと見つけやすいです。
乳がんの多くは、乳房の外側上部にみられます。乳がん全体のうち45%近くがこの部位にできるという特徴を持っています。他の部分より乳腺が多いため、約半数がここに集中しています。そのためセルフチェックをする際には外側上部を念入りにチェックしましょう。乳がんが発生しやすい部位は順番に外側の上部、内側の上部、外側の下部、乳輪下部、内側下部という順です。
左右でも違いがあり、右より左の乳房に乳癌ができやすいと言われています。右利きが多いことに関係しているという説もあります。
月に1回自己検診の日を定めるなどして定期的にセルフチェックすることをお勧めします。またセルフチェックは生理前ではなく生理後に行うようにしましょう。

乳がんの初期に痛みはほとんどありません。かたい根のはったようなしこりが多くみられます。しかし、がんの性質によってもかたさや症状は様々です。もし、しこり以外にも乳頭から血性の分泌物が出ていたり、乳頭の陥没や変形、ただれがあったりわきの下のしこりや皮膚のくぼみといったような変化があった場合は、すぐに専門医の診察を受けましょう。乳がんに限った話ではありませんが、病気は早期発見が非常に重要です。

早期発見の「早期」とはどれくらいの状態なのか

どれくらいの状態までを早期発見と呼ぶのかというと、一般的にはしこりの大きさが2cm以下でリンパ節やその他の部位へ転移がない状態をいいます。しこりを手術で取り除くとなれば、それ以上大きく切除されます。女性の大切なシンボルである乳房です。できれば傷をつけたくありませんよね。やはりセルフチェックで早めにしこりに気づいていくことが重要なのです。

しこりのない乳がんが増えている

ただし、近年はしこりがない乳がんが増えてきたと言われています。しこりの有無だけで乳がんかどうかを判断することはできませんが、しこりのチェックが乳がんの早期発見につながったケースが多いことは間違いありません。早期の状態で乳がんを発見できれば9割以上は治るというのも乳がんの特徴です。 日本では毎年4万人以上の方が乳がんになり、約1万人の方が亡くなってしまうというデータがあります。乳がんの治療法にはいくつかの選択肢がありますが、発見が早いほど選択肢の幅が広がるため治療もしやすくなるのです。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

【乳がんの予防をもっと知る】

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

【乳がんの予防をもっと知る】