足のむくみと病気との関係について解説します。病気の原因や症状、対策方法まで、健康づくりに役立つさまざまな情報など。

気になる病気や症状がある場合は調べてみましょう。

【足のむくみと病気との関係】

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またむくみが一時的なものであれば大きな問題ではないことが多いですが、慢性化していたりどんどんひどくなったりする場合は別の病気が潜んでいる可能性もあるため注意が必要です。肝臓の病気から生活習慣病、病気ではありませんが妊娠まであらゆる可能性が考えられます。またむくみで何科に行くか迷った場合についてもご紹介します。

夕方足がむくんでも朝になって治っているようであれば、美容上の問題はあるにせよ、大きな心配はありません。しかしむくみが治らず慢性化している、症状がどんどんひどくなる、むくみ以外にも体調不良があるような場合は、様々な病気が陰に潜んでいる可能性があります。むくみはときに重大な病気のサインにもなるので、気になる症状があれば受診をしましょう。足のむくみは一般的には内科にかかることが多いですが、尿の出が悪いときには泌尿器科、膝の痛みなどを伴う場合には整形外科などが専門になる場合もあります。何科を受診したらよいか迷った際は、病院に電話で症状を伝えて相談をしてみてもよいでしょう。


<足のむくみで考えられる病気>


1、肝臓の病気
足のむくみとの関係で最近注目されているのが「アルブミン」という物質です。アルブミンは血液中に多く含まれるタンパク質の一つで、血管内に水分を保持する働きを持ちます。アルブミンは肝臓でつくられますが、肝臓の機能が弱るとうまく生成されず、量が減ってしまいます。アルブミンの量が減少すると、細胞と細胞の隙間にある水分を血管に取り込む圧力が弱くなり、水分が血管に戻りにくい状態になってしまうためむくみやすくなるのです。


2、腎臓の病気
腎臓の機能が何らかの原因で弱っていると、体の中の余分な水分を尿として排出できなくなり、むくみの原因になることがあります。腎臓障害の場合には、まぶたや顔にもむくみの症状が出ることがあります。


3、糖尿病
糖尿病の場合水分や塩分の摂り過ぎでむくみが起こりやすくなりますが、糖尿病性腎症の合併症によって腎臓の機能が低下している可能性もあります。そうなった場合、糖尿病の治療に加えて腎臓病の治療もしてかなければなりません。放置していると悪化して腎不全を招く恐れもあります。糖尿病の人は食事の塩分や水分の摂り過ぎには十分に注意して、むくみには特に気をつけなければいけません。


4、心不全
足のむくみから、心不全の原因となる動脈硬化や狭心症、心筋梗塞などの重大な病気が発見されることもあります。心機能が低下した場合、特に心臓から遠い足(他に手や顔など)にむくみが現れることが多いのが特徴です。また、階段を上がったときに動機息切れが強く出るなど、その他の症状にも注意してみましょう。


5、下肢静脈瘤
下肢静脈瘤とは、足の静脈にある弁に障害が起こり、血液が足に溜まりやすくなる病気です。むくみの他にも足がボコボコとこぶのように腫れたり、つりやすくなるといった症状が現れます。


6、妊娠
病気ではありませんが、妊娠中もむくみを経験する人が多く、特に妊娠後期では約3割の妊婦さんがむくみで悩んでいると言われています。妊娠後期のむくみの原因は、赤ちゃんにたくさんの血液を運べるように、母体の血液中の水分が多くなるからです。またどんどん大きくなるお腹が血管を圧迫することも下半身のむくみを起こしやすくします。安静にしたり足を高くすることで症状が緩和されるようであれば大きな心配はいりませんが、たんぱく尿や高血圧を伴ったむくみの場合は、妊娠中毒症の可能性があるため注意が必要です。

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