味覚障害を予防する栄養素について解説します。病気の原因や症状、対策方法まで、健康づくりに役立つさまざまな情報など。

気になる病気や症状がある場合は調べてみましょう。

【味覚障害を予防する栄養素】

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味覚障害の人の多くが亜鉛不足を指摘されますが、亜鉛は日本人が摂取不足に陥りがちな栄養素の1つです。日本人(成人)の亜鉛摂取目安量は15mg(日)とされますが、厚労省の調べによれば平均摂取量はが7.8mgとも言われ、ほとんどの人が不足している可能性が高いのです。亜鉛の吸収率の高め方、亜鉛以外にも味覚障害を予防する栄養素をご紹介します。

味覚障害を予防するために、最も重要な栄養素は「亜鉛」です。亜鉛を多く含む食べ物は以下のようなものになります。


魚介類:牡蠣、いわし、カニ、数の子、サザエ、明太子
肉類:牛肉、レバー
豆類:納豆、味噌、きなこ
海藻類:のり、わかめ、ひじき、もずく
種実類:ごま、カシューナッツ、松の実
乳製品:チーズ
嗜好品:抹茶、ココア など。

日本の成人一日あたりの必要摂取量は15mgとされていますが、厚生労働省調べによる日本人の平均摂取量は7.8mgにすぎません。日頃から亜鉛の多い食品を積極的に摂取して、亜鉛不足にならないように注意する必要があります。

亜鉛はもともと吸収率がそれほど高い成分ではなく、また同時に取る物質と一緒にくっついて体外に排出されやすいという性質もあります。そのため、亜鉛を多く含む食品を多く摂ることに加えて、亜鉛を吸収しやすくする工夫が必要です。

亜鉛の吸収を促す成分は?

亜鉛の吸収を良くするためには、「クエン酸」や「ビタミンC」と一緒に摂ることがおすすめです。クエン酸やビタミンCはミネラルなどを包み込んで体に吸収されやすい形に変えてくれるため、亜鉛の吸収が高まります。よく牡蠣フライや生牡蠣を食べる際にレモンを絞ることがありますが、レモンに含まれるクエン酸とビタミンCが牡蠣に含まれる亜鉛の吸収を高めるため、とても利にかなった食べ方なのです。ビタミンCは果物や緑黄色野菜に、クエン酸は梅干しやお酢にも含まれているため、牛肉のソテーにビネガーで味つけしたり、日頃の食事に梅干しを一つプラスしたりするなど、亜鉛の吸収を高める食べ方を心掛けてみましょう。

また、アルコールを分解するときに、アルコール分解酵素という酵素が働きますが、この働きにも亜鉛が使われてしまいます。お酒を飲むときは、普段より多めに亜鉛を摂取することを心がけてください。

味覚障害を予防するその他の栄養素は?

味覚障害は栄養バランスが崩れることでも発症しやすくなります。食事はバランスよく摂ることを心掛け、特に粘膜の健康を促進する「ビタミンB群」、皮膚や粘膜の働きを正常に保つ働きがある「ビタミンA」「ビタミンC」などを積極的に摂るようにしてください。

また、貧血に伴って味覚障害が起こる場合もあります。そのため普段の食事から「鉄分」もしっかりと補い、貧血と味覚障害を予防しましょう。鉄分を多く含む食材には、レバー、赤身の肉、貝、魚、大豆、野菜、海藻などがあります。

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【味覚障害をもっと知る】

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