骨粗鬆症の原因について解説します。病気の原因や症状、対策方法まで、健康づくりに役立つさまざまな情報など。

気になる病気や症状がある場合は調べてみましょう。

【骨粗鬆症の原因】

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60代の女性に多い骨粗鬆症。しかし骨粗鬆症は一生をかけて予防する必要があります。まずは骨密度がピークになる18歳(女性)〜20歳(男性)の頃までの食生活です。特に中高生の時の食事の内容や運動量がその後の人生を丈夫な骨で過ごせるかどうかに多大な影響を与えます。骨が弱くなってから、あるいは骨の健康が気になる40代以降に運動や食事を改善しても現状維持にしかなりません。もちろん骨粗鬆症を誘発する原因は閉経や喫煙など多数あります。


生活習慣が露呈する骨の健康状態

骨粗鬆症は閉経後の女性に多くみられます。ある統計によると、60代女性の2人に1人が、さらに70代になると10人に7人が骨粗鬆症といわれています。最近では若い女性の発症も増えてきています。骨粗鬆症の原因とは何なのでしょうか?

・原因その1、加齢
女性の骨密度は18歳くらいでピークに達し、40代まではほぼ一定ですが、50歳前後から急速に低下していきます。骨をつくるのに必要なカルシウムは、腸から吸収されて骨に取り込まれますが、年を取ると腸からのカルシウム吸収が悪くなってしまうのです。そのため骨密度低下が低下し、骨粗鬆症の原因になります。

・原因その2、閉経
女性の場合は、閉経期を迎えて女性ホルモンの分泌が低下すると急激に骨密度が減り、同年代の男性に比べて骨密度が低くなります。女性ホルモンの一種であるエストロゲンは、骨吸収のスピードを緩やかにして骨からカルシウムが溶けだすのを抑制する働きがあります。閉経後、エストロゲンが減少すると、骨吸収のスピードが速まるため、骨がもろくなりやすいのです。

・原因その3、ダイエットや偏食
過度なダイエットや偏食による栄養不足は、骨粗しょう症の原因になります。特に18歳までの成長期は丈夫な骨をつくる大事な時期です。成長期に無理なダイエットを行うと、将来の骨密度に悪影響を与えてしまう恐れがあります。

・原因その4、生活習慣
骨には生活習慣が現れると言います。長年の生活習慣(喫煙、アルコールやカフェインの多飲、日照不足など)は実年齢よりも早く骨密度を低下させてしまうことがあります。

続発性骨粗鬆症とは?

また、骨粗鬆症には病気や薬の影響で二次的に起こるタイプがあり、これを「続発性骨粗鬆症」といいます。続発性骨粗鬆症の場合、まずは原因となる病気の治療や、服用している薬の中止・減量などを検討する必要があります。
原因となる病気としてはまず、関節リウマチがあります。関節リウマチでは骨密度が低く、通常よりも2倍も骨粗しょう症にかかりやすく、1.3~2.4倍も骨折しやすいことが知られています。
また、関節リウマチ以外にも、様々な生活習慣病が骨粗鬆症や骨折を生じやすくすることも分かっています。

~骨粗鬆症を引き起こす生活習慣病〜
・糖尿病
糖尿病においては、骨密度は低下していないにもかかわらず、骨質が劣化するため、大腿骨近位部の骨折リスクが1.4~2倍に高まるという報告があります。

・慢性腎臓病(CKD)
慢性腎臓病は、腎臓の異常や機能低下が続く病気で、カルシウム吸収を促すビタミンDをつくる力が弱くなります。すると、血液中の不足したカルシウムを調整するために、骨からカルシウムが溶け出して骨がもろくなります。

・慢性閉塞性肺疾患(COPD)
慢性閉塞性肺疾患は、長年の喫煙歴が主な原因となる生活習慣病です。喫煙は、胃腸の働きを悪くしてカルシウムの吸収を悪くし、骨粗しょう症を発症しやすくすると言われています。さらには、呼吸困難によって体を動かす機会が減ること、治療で用いられるステロイド薬が骨折リスクを高めると考えられています。

薬による骨粗鬆症で代表的なものに、「ステロイド性骨粗鬆症」があります。ステロイド薬は炎症やアレルギーを抑えるなどの目的で広く使われていますが、長期の服用で骨粗鬆症のリスクが高くなるという報告があります。

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【骨粗鬆症の予防をもっと知る】

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