口臭の原因を知り、口臭を減らそうについて解説します。病気の原因や症状、対策方法まで、健康づくりに役立つさまざまな情報など。

気になる病気や症状がある場合は調べてみましょう。

【口臭の原因を知り、口臭を減らそう】

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口臭には主に3つの種類があります。誰にでもある「生理的口臭」は一日のなかで強くなる時間と弱くなる時間があり、それは口の中の唾液量と密接に関係しています。つまり起きた直後や緊張している時など、唾液の分泌量が少ない時間帯は口臭が強くなり、水分を十分に摂取した後や、しっかり咀嚼した食後、リラックスしている時は唾液がたくさんあるので口臭が弱くなるのです。過度に気にする必要はありませんが、エチケットとして最低限のケアをしましょう。


誰にでも少なからず口臭はあるものです。これは生理的口臭と分類され、疾患が原因ではありませんから心配無用ですしケアもできます。しかし口臭が病気のサインである場合もあるため、あまりに気になるようでしたら注意が必要です。

口臭には種類がある

口臭には種類があります。コーヒーやタバコが原因で起こる【飲食物や嗜好品による口臭】、誰にでもあって口の中の細菌が原因となっている【生理的口臭】、歯周病や虫歯、唾液の減少などが原因の【病的口臭】の3種類です。
飲食物や嗜好品由来の口臭は原因となるものを喫食しないことや、口入れた後に歯磨きやうがいなどの適切なケアをすれば解消されますから問題はありません。
問題となるのは【生理的口臭】と【病的口臭】です。特に生理的口臭には個人差があり、他人に不快感を与え人間関係に悪影響を及ぼす場合は改善する必要があります。一方、口腔内、あるいは耳鼻咽喉、呼吸器、内臓に疾患があり口臭になっている病的口臭は、病気を治療することで口臭もおさまります。

口臭を放置している人は意外に多い?!

厚生労働省の調べによると、「社会的容認限度を超える強さの口臭を持つ成人」は、平均15%も存在し、(※6%~23%の平均値として計算)これは20人に3人が口臭で周囲に悪影響を及ぼしているということになります。本人は気づかないことが多い口臭ですから「スメハラ(臭いによって周囲に不快感を与えること)」の加害者にならないよう各自がエチケットとして気をつける必要があります。
とはいえ、必要以上に口臭を気にすることで起きる「仮性口臭症」や「口臭恐怖症」と呼ばれるケースにならないようにする必要もあります。このように口臭がないのに、口臭があるのでは?と過度に恐れる場合、背景にうつ病や統合失調症が隠れていることも指摘されます。

口臭予防に一番良いのは唾液!

口臭は日常のケアで予防できますが、あまりに気になるようであれば、歯科大学に口臭外来があるので検査や診断をしてもらうことも一つです。しかし、病気由来ではない、少なからず誰にでもある生理的口臭は日内変動を起こしています。例えば起床後、昼、夕食前の空腹時には誰でも強くなるものです。気になるのであればその時間帯に集中ケアをするだけでも違ってくるはずです。

また、生理的口臭の最大の原因は唾液の分泌量の低下にあります。口の中には100億個以上もの細菌が棲息しているといわれますが、口の中に残った「食べかす」等と反応し口臭の原因となる揮発性ガスを作り出します。しかし唾液には強い洗浄・殺菌作用があるため口腔内に十分な潤いがあれば、菌やガスの増殖を抑制し口臭を予防してくれるのです。

唾液が少なくなる時とは、
・ 口の中が乾燥している時(ドライマウス)
・ 咀嚼が少ない時
・緊張などのストレスがあるとき
・甘いものを食べた後
・ タバコを吸った後(喫煙)
・ 水分摂取量が少ない時
・口呼吸をしている時
・体調不良
・風邪をひいている時
・胃炎や胃潰瘍などを患っている時
・口の中に汚れが残っている時
・舌苔が多くある時
・歯周病や虫歯がある時
・ 扁桃腺に膿栓(臭い玉)がある時
・ 薬の副作用
などです。これらの原因を取り除けば唾液は常に十分量分泌されるようになります。また加齢とともに唾液腺という組織が老化し唾液の分泌量が減ります。しかし食事時によく咀嚼をすることでカバーできます。年齢を重ねるほどに意識して硬いものを摂取するようにしましょう。いずれにせよ唾液でいつも口腔内を潤わせておくように心がけると良いでしょう。口の中が潤っていれば清潔が保て健康にも良いですし、何より自分自身がとても快適です。

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【口臭をもっと知る】

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