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イチョウ葉エキスの
摂取量の目安は?

信頼できる商品で1日120mgが目安

イチョウ葉エキスの概要で説明した通り、イチョウは歴史ある安全性の高い植物です。ただしイチョウ葉エキスは品質にばらつきが起こりやすい製品です。きちんと規格化されたバランスで有効成分が配合された信頼できる商品を選ぶ事を前提としてお話すると、イチョウ葉エキスの摂取目安量は1日あたり120mgです。健康な方が健康維持のために摂取するのであればこの量で充分ですが、認知症や耳鳴り、その他の症状の改善を目的として摂取するのであれば、最大量で1日240mgまでであれば、過剰摂取にはならないとされています。イチョウ葉エキスの有効成分は多くは体内に長くとどまりません。イチョウ葉エキスにはさまざまな機能性が期待でき、実際臨床試験などでも良い結果が報告されていますので、信頼できるサプリメントや健康食品であれば不安がらずに摂取することはおすすめできます(イチョウ葉エキスの役割)。

体内でのピークは摂取してから約1時間後で、一部体内に止まる成分以外は排出されてしまいます。ですから、1日に120mg~240mgを数回に分けて摂取し、体内での有効成分のレベルを平均して保つ事が、イチョウ葉エキスの効果を最も得られやすい摂取方法だと言えます。ただ、注意して欲しいのは1日の総摂取量が240mg以上となると、安全性が確認できていない量になってしまいます。イチョウ葉エキスは体に影響を及ぼしやすい素材ですから、過剰摂取を含め安全性が確認できない摂取方法は絶対に控えましょう(イチョウ葉エキスの副作用)。

信頼できない商品は選ばない

何度も口を酸っぱくしてお話することになりますが、イチョウ葉エキスは製造工程によって品質にばらつきの出やすい素材です。ですから、信頼性の低いイチョウ葉エキスの商品には注意が必要です。有効成分が入っていない可能性がありますし、それどころか「ギンコール酸」と呼ばれる有害物質が過剰に入っている危険性も高まります。

ギンコール酸はイチョウ葉の中に含まれているアレルギーを起こす原因物質であり、規格品では含有量が5ppm以下であるよう厳しく規制されています。しかし、数年前にギンコール酸の含有量が規格基準より多く入っている商品が市場に出回っていると報告があり、問題になった事がありました。

このような健康被害を避けるためには、商品の製造元、販売元が信頼できる会社かどうか、商品パッケージにお客様相談室などの問い合わせ連絡先が記載されているかどうかなど、自分の目で確かめてから商品を購入するように気をつけましょう。なお、イチョウ葉を自分で煎じてお茶にする方法などの紹介も過去にはありましたが、ギンコール酸の除去は自分で調整する場合は難しいと予想されますので、控えて下さい。

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宮澤医院 宮澤 賢史

血液、尿、唾液など生体から得られる情報と十分な問診をもとに、治療を行なうクリニックです。標準的な治療以外にサプリメント、天然ホルモンを用いた栄養療法、食事指導を重点的に行なっています。病気を根本から治療するのにあたって正確な診断が必要です。そのために当院では様々な方法をとっており、重篤な疾患の場合でもその根本原因に対する治療を行なっていきます。

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