全身に健康効果をもたらす万能ハーブ
イチョウ葉エキスは頭の先から足の先まで、さまざまな効果が報告されている成分です。特にイチョウ葉エキスの中にふくまれるポリフェノールの一種であるフラボノイド(イチョウ葉エキスには30種類以上も含まれています)、そして強力な抗酸化作用を持つギンコライドが、有効成分と考えられています。
どのような仕組みで体に作用するのかまだ解明されていない部分も多いのですが、適切量(イチョウ葉の摂取目安量)を正しく摂取すれば、体のさまざまな部分に良い効果がもたらされることが報告されています。
具体的にどんな症状に対し効能・効果が報告されているのか、下記に紹介しましょう。
アルツハイマー型認知症(イチョウ葉と認知症)
加齢による
認知機能の衰え抑うつ気分
喘息
アレルギー
生理前症候群
(PMS)視力の衰え
加齢による難聴
末梢血管障害
高血圧
更年期障害
耳鳴り、めまい(イチョウ葉と耳鳴り)
心臓病
脳卒中
糖尿病性網膜症
高山病
冷え性、肩こり
このためイチョウ葉エキスは数十カ国で医薬品として許可されているほどなのです。
イチョウ葉エキスの体内での働き
イチョウ葉エキスが体のすみずみに対し健康的な効果をもたらしてくれる理由は一体どこになるのでしょうか。その答えにはイチョウ葉エキスが持つ下記のような作用が関わっていると考えられています。
抗酸化作用:加齢やストレスによって体内はどんどん酸化していきます。イチョウはエキスは強力な抗酸化作用をもち、特に悪玉コレステロールの酸化を抑制します。そのためイチョウ葉エキスにはこうした酸化から細胞壁や血管壁を守ってくれる働きがあるとされているのです。
抗血液凝固作用:イチョウ葉エキスは血液を流れやすくサラサラの状態にする作用があります。赤血球を柔軟にし、お互いにくっつきあったり血管壁に沈着する傾向を押さえてくれます。これは血小板を凝集させるPAFという物質の作用を妨げるからです。またPAFは血液中の水分を外に排出させてしまう働きもあるため、結果血液濃度が濃くなったり、血液の粘度をあげてしまいます。この働きを抑える作用がイチョウ葉エキスに報告されています。
血管拡張作用:血管の収縮や弛緩に関係している物質の分泌にイチョウ葉エキスが関わっていると考えられています。なかでもイチョウ葉エキスには血管を収縮させるトロンボキサンA2という物質を抑制する働きが報告されています。さらにイチョウ葉エキスは動脈や気管支の収縮を妨げ、血管を拡張させるのです。
抗炎症作用:炎症が起こる過程で放出される血小板活性因子は血液の流れを悪くしてしまいます。イチョウ葉エキスはこの血小板活性因子の働きを強力に押さえるため、気管支炎やけいれんなどのアレルギー症状を軽くする効果につながると言われています。
神経伝達物質の活性化作用:イチョウ葉エキスが脳の機能を向上させる事で、神経細胞同士の間に起こる神経伝達物質の働きを正常にします。そのため、アルツハイマーなどの認知症の治療や抑うつ気分の改善など、好影響が期待できます。
またイチョウ葉エキスには、冷え、めまい、耳鳴り、肩こりといった、主に血行不良によって生じるさまざまな不調にも効果があるとされています。
ただし、以上のような効能・効果は、医薬品グレードのイチョウ葉エキスによる研究によって報告されている情報がほとんどです。つまりサプリメントなどの食品グレードの商品では上記のような効果を過大に期待するのは難しいということを理解しておきましょう(イチョウ葉の副作用)。
血液、尿、唾液など生体から得られる情報と十分な問診をもとに、治療を行なうクリニックです。標準的な治療以外にサプリメント、天然ホルモンを用いた栄養療法、食事指導を重点的に行なっています。病気を根本から治療するのにあたって正確な診断が必要です。そのために当院では様々な方法をとっており、重篤な疾患の場合でもその根本原因に対する治療を行なっていきます。