色による効果・効能の違い
ひとことに「霊芝」といっても、種類がいくつもあります。その種類は62種類にも及びますが、代表的かつ食用(薬用)に適しているのは、赤芝、青芝、黄芝、白芝、黒芝、紫芝の6種類です。そして、中医学の考え方ではそれぞれの色に対して効果・効能が変わることがわかってきました。色による霊芝の効果・効能は以下の通りです。
赤芝主に胸の中や血液、気が滞ることが原因として引き起こされる病気に効果を発揮します。心臓の動きを補い、頭の働きを活発にします。
青芝目の働きに関与します。また、肝臓の働きを助け、肝臓に蓄えられているとされる精気や魂気の働きを明らかにして精神的な安定を保つのに役立つとされています。
黄芝胸・腹部の病や五邪(風邪、暴飲暴食、過労、湿、寒)を原因として引き起こされる病気を予防・改善するのに役立ちます。また、脾臓の働きをサポートし、精神的な安定を保つのにも役立つとされています。
白芝激しく咳き込む症状や、胸・咽頭部付近に下腹部から突き上げるような症状に対して改善する働きがあります。また、肺の働きをサポートし、精神的な安定を保つ働きがあります。
黒芝残尿感で下腹部が張るのを防ぐ働きがあります。また、腎機能をサポートすることから、体内の水分循環をスムーズにする働きがあります。
紫芝聴覚障害に対してサポートします。また、関節にかかわる不調を改善、筋肉や骨を丈夫にする働きがあるとされています。
霊芝に含まれる有効成分
霊芝の一番の有効成分は「多糖類」です。霊芝に含まれている多糖類はβ‐Dグルカンと呼ばれているもので、これには強い抗ガン作用が確認されています。次に霊芝独特の苦み成分である「トリテルペノイド」です。これはガノデリックアシッド(ガノデリック酸)と呼ばれているもので、抗アレルギー作用があることが知られています。苦みの強い霊芝ほどアレルギー症状に対して有効作用が期待できるとされています。これらのほかにも、私たちの体に欠かせない、たんぱく質の構成成分である各種アミノ酸もバランスよく含まれています。
霊芝に含まれる主な成分は他に、カルシウムやリン、マグネシウム、カリウム、ナトリウム、鉄、銅、亜鉛、マンガンなどのミネラル類などで、これらが体内のバランスを正常に戻し、血液を浄化するのではないか、とその効果が期待されているのです。
霊芝とアレルギー抑制
霊芝には体内の免疫力を高めるβ‐Dグルカンという成分が有名です。しかし、そのほかにも霊芝には健康に役立つ成分が数多く含まれています。その一つがトリテルペン類のガノデリック酸と呼ばれるものです。ガノデリック酸は免疫に関与しているIgE抗体の過剰な放出を抑制する働きがあります。IgE抗体は過剰に蓄積されると結果としてヒスタミンを過剰に放出します。そして様々なアレルギー反応の原因となります。
霊芝に含まれるガノデリック酸によってIgE抗体の過剰な放出が抑えられることで、アレルギー反応が抑えられ、花粉症やアトピー性皮膚炎をはじめとする様々なアレルギー疾患に効果があります。
霊芝と血圧降下作用
そのほかにも霊芝は血圧の降下作用並びに血圧の安定化に働きかけていると考えられています。霊芝の血圧降下作用については、動物実験や人での臨床試験で明らかになっています。
現代人のストレスと疾患の関係に注目すると共に、東洋医学と西洋医学を融合させた独自の理論に基づき、芸能人やマスコミ関係者等のストレスが多く美への意識が高い方たちへの漢方カウンセリングを行ってきた。 現在、渋谷DSクリニックにおいて、DS美容漢方を提唱している。