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アスタキサンチンの機能性に関する科学的根拠

アスタキサンチンの
科学的な根拠とは?

サーモンやエビ、カニ等に豊富に含まれていることで知られるカロテノイドの1種アスタキサンチン。サーモンやカニが赤い色なのはこのアスタキサンチンによるもの。ちなみにカロテノイドとは動植物に含まれる色素の総称で、強い抗酸化作用を持っています。

そんな色素成分カロテノイドの1種アスタキサンチンには、他のカロテノイド同様強い抗酸化作用が期待できますが、特に抗酸化作用による肌の調子を整える作用、目のピント調節機能を維持し、目の疲れを軽減する作用が期待できることが報告されています。

アスタキサンチンの目や肌に対する作用を明らかにした検証において、アスタキサンチンには以下のような効果が期待できることがわかりました。

ピント調節機能や
目の疲れに伴う諸症状の改善

アスタキサンチンの目に対する影響を検証した実験で、日常的に目の疲れを感じている健常者を対象に、1日あたり4mg~12mgのアスタキサンチンを摂取させたところ、ピント調節機能の改善が確認されたことのほか、目の疲労に伴う目のかすみや、肩コリ、首筋のコリといった症状の改善も確認されました。

これはアスタキサンチンが通常では届きにくい目の網膜にまで通過できる性質を持ち、網膜で直接的に抗酸化作用を発揮するからだと考えられています。アスタキサンチンの目に関するエビデンスは多数ありますが、富山医科薬科大学眼科医の研究によれば、アスタキサンチン5mgを1か月継続摂取したところ、ピント調整力が改善されたことが報告されています。またアスタキサンチンの摂取目安量が多いほど、ピント調整にかかる時間が短縮されることも報告されています。

肌の潤いを守り保護する

アスタキサンチンの肌に対する影響を検証した実験で、健常者を対象に1日あたり6mgのアスタキサンチンを摂取させたところ、6週間継続摂取した時点で肌の水分蒸発量が減少し、肌の潤いを保つ働きが確認されました。

肌の水分蒸発量が減少したのは、肌水分量の保持や、外部刺激からの保護機能が適切に維持されていることを意味します。このメカニズムとしては、紫外線等による外部刺激から発生した活性酸素(中でも一重項酸素)をアスタキサンチンが除去し、肌の構成要素として知られるコラーゲンやセラミドが保護されることから、肌の潤いが保たれるのではないかとされています。

目は皮膚以上に紫外線を浴びてその影響を受けやすいパーツです。そのため強い日差しを浴びると目が疲れたりチカチカしたり、中にはサングラスが手放せないという人も多いはずです。アスタキサンチンはいわゆるこの「目の日焼け」にも効果的と考えられています。

健康の維持増進に抗酸化成分は有効

他にもアスタキサンチンは、私たちの体の健康の維持や増進全般に効果が期待できるとされています。例えば健常者に1日あたり6mg~20mgのアスタキサンチンを摂取させたところ、コレステロールや中性脂肪が酸化し発生する過酸化脂質の発生を抑える働きが確認されました。

この作用は生活習慣病の対策になり得ると考えられます。というのも、加齢や気温・環境の変化といった外部ストレスにより過酸化脂質は蓄積する傾向にあり、それが過剰となれば不調となってあらわれます。アスタキサンチンはこの過酸化脂質の発生を抑えることで、健康の維持をサポートしてくれると考えられるのです。

機能性表示食品としても
多岐に利用されている

機能性表示食品の中にもアスタキサンチンが使用されている商品は多数あります。表示されている効果も多岐にわたっていて、「目のピント調整や目の疲労感を和らげる」といった目に関するもの、「血中脂質の酸化を抑制」「肌の潤いを守る」といったものです。

40代になると、目のかすみや疲れと同時に肌の調子も気になります。あれもこれもと成分選びに悩んでいる人はまず「アスタキサンチン」に着目すると良いかもしれませんね。

 
<参考文献>
消費者庁機能性食品届出データベース
富士フィルム スーパーカロテノイド アスタキサンチン

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サプリ編集部

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