アミノ酸の摂取量の目安は?

アミノ酸や目的や用途によって摂取量に個人差がある

アミノ酸の摂取量の目安は、年齢や筋肉量、運動量によって変わってきます。たんぱく質としての摂取量の目安は成人男性で約70g/日、成人女性で約55g/日と定められているので、食事からの摂取で参考にすればよいでしょう。
アミノ酸は体内に約20種類存在し、それぞれ構成しているものや働きが異なり、アミノ酸の種類によっても摂取量の目安は変わってきます。ご自身の目的や用途に合ったアミノ酸を選び、適量を守ることが大切です。

また、必須アミノ酸と非必須アミノ酸で解説した通り、必須アミノ酸は体内で合成できないため、食事やサプリメントによって不足しないようにしたい栄養素です。アミノ酸を含む食品、中でもアミノ酸スコアの高い食品を1日の食生活のなかで1つでも取り入れられるといいでしょう。

アミノ酸を特に意識的に摂取してほしいのが、スポーツをしている方(アミノ酸と筋肉)や美しい肌や髪を維持したい方(アミノ酸と肌)、などです。

過剰摂取は肝臓と腎臓に負担をかけてしまう

人間の体は酸素(O)、炭素(C)、水素(H)、窒素(N)の4つの元素がほとんどを占めており、窒素を含むのはたんぱく質のみです。たんぱく質を構成するアミノ酸の構造にはアミノ基(-NH2)が存在し、そこに窒素(N)が含まれています。アミノ酸は非常に重要な成分ですが、アミノ酸から分解された窒素は体の中で毒になりかねない物質です。アミノ酸が分解されると窒素はアンモニア(NH3)となって代謝されていきます。アンモニアは全ての生物にとって危険な成分で、アラニンなど安全な状態に変換されて血液を流れ、肝臓に運ばれます。肝臓はアルコールや薬の分解を行う場として知られるように、体にとっての毒となる成分を処理する働きをしています。
ここで再びアンモニアに変換され、窒素は安全な物質の尿素に合成されます。そして尿素は腎臓から尿となって体外に排出されるのです。

たんぱく質やアミノ酸を過剰に摂取してしまうと、含まれる窒素を代謝するために肝臓と腎臓に大きな負担がかかってしまうのです。現に、腎臓病の患者に対してはたんぱく質の摂取制限を行う治療をしています。サプリメントなど利用する際は自分の運動量や、食事をみながら適量を守ることが大切でしょう。

profile

渋谷DSクリニック 林博之院長

2005年にダイエット・部分痩せ専門クリニックとして渋谷DSクリニックを開院。 ダイエット専門医師としてダイエットにおけるあらゆる独自のノウハウを培ってきたパイオニア的存在。 ヒトが持つ本来の美しさを活かし、正しいダイエット方法を全ての人に伝える。的確なアドバイスが評判。

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