BCAAの機能性に関する科学的根拠

BCAAの科学的な根拠とは?

9つの必須アミノ酸のうち、筋肉中に多く含まれていることで知られる3つのアミノ酸バリン、ロイシン、イソロイシン。これら3つのアミノ酸は総称して、分岐鎖アミノ酸と呼ばれていて、英語表記となるとBCAAとなります。

BCAAは筋肉中(アミノ酸と筋肉)に多く含まれているため、主に筋肉のエネルギー源となる性質を持っていることが分かっています。そして運動することで分解されてしまうタンパク質も主にBCAA。他にもBCAAには筋肉の疲労や分解を抑える働きが期待できることから、疲労を軽減したい、筋肉のコンディションを整えたいといった方に有用な成分として知られており、スポーツドリンクやスポーツサプリメントにもおなじみの成分のため、既に多くの人々に認知されています。

BCAAの疲労を軽減する働きや機能性については、次のようなヒト試験による検証が実施されています。

健康な人の身体活動及び運動に伴う
疲労が軽減されるかを試験

BCAAの機能性を見極めるため、疾病に罹患していない人を対象とした、客観的視点で行うランダム化比較試験は多数実施されています。BCAAを摂取した人が日常の身体活動を行ったとき、またはやや強めの運動を行ったとき、BCAA摂取により疲労を軽減する働きが確認できるかを検証するというものです。

BCAAの疲労を軽減する働きを見極める試験において、1日あたり4850mgのBCAAを摂取した場合、5300mgのBCAAを摂取した場合、7000mgのBCAAを摂取した場合、9600mgのBCAAを摂取した場合とでその効果の有無について検証されています。そしていずれのグループでも疲労軽減が確認されたことが報告されています。

しかも疲労には筋肉などが疲労する抹消疲労と、脳が主体となって感じる中枢疲労の2種類がありますが、BCAAは中枢疲労の軽減にも効果的であることが報告されたのです。抹消疲労はBCAAを摂取することで、運動によるタンパク質の分解が抑制されたことによると考えられます。

また中枢疲労については、血中から脳内にトリプトファンと呼ばれる物質が輸送されると中枢疲労が起こりますが、BCAAの血中濃度を高めることで、トリプトファンが脳に輸送されることを阻止する働きがあることが分かっており、その作用が働いているからと考えられています。

BCAAの摂取目安量や
摂取タイミングも明らかに

BCAAは摂取後、約30分後に血中濃度がピークに高まることが分かっています。また最低でも2,000mg以上摂取すると摂取後2時間経過しても補給前より高い値をキープできますが、1,0000mg以下の摂取では、1時間後には摂取前のレベルに戻ってしまうため、機能性を求めるのであれば2,000mg以上を運動の30分前には補給し、さらにどんどんBCAAが失われる運動中もこまめに摂取(補給)するのが理想とされます。

ちなみにBCAA2,000mgを摂取するには食品であれば卵を2つ食べると良いそうです。しかし運動前には食事を控えた方が良いので、やはりサプリメントやBCAAを含んだスポーツ飲料は役立つと言えるでしょう。他にもBCAAを運動前後に摂取することで、筋肉疲労や筋肉痛が軽減する作用や、運動パフォーマンスの維持につながることが報告されています。

疲労の軽減こそ
健康維持増進につながる

わたしたちの誰もが運動が健康を維持し増進することを知っています。しかし日常の身体活動や運動に伴う疲労の蓄積は、日常生活に大きな不都合をもたらす要因となってしまいます。もしこれら身体活動や運動に伴う疲労を軽減することができれば、今以上に日常生活が充実する上、健康の維持・増進にもつながります。運動は健康維持に欠かせませんが、そこにBCAAを加えることで、疲労の問題が軽減し、健康の維持・増進に大きく貢献してくれそうです(アミノ酸と疲労回復)。

アミノ酸の優れた機能性はBCAAだけでなく、他のアミノ酸にも見逃せないものがあります。アミノ酸の役割を知れば、アミノ酸を不足させることなく補うことの重要性を改めて理解できるでしょう。アミノ酸を含む食品も積極的に食べるようにしましょう。

 
<参考文献>
消費者庁機能性食品届出データベース
大塚製薬BCAAで運動パフォーマンスを維持させる!

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サプリ編集部

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