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ウコンの脂肪肝など
肝臓疾病への効果とは?

ウコンと肝臓の関係

近年、お酒を楽しむ機会が増える時期になると、盛んにウコン入りの食品や飲料が市場に出回るようになり、ウコン=肝臓によい!というイメージが定着しつつあります。では、ウコンは肝臓にとってどのように良いのでしょうか。ウコンが肝臓に良いとされる働きとしては、主成分でもあるクルクミンの3つの効果にあります。

  • 1胆汁の分泌促進クルクミンには、胆汁の分泌を促進する働きがあります。胆汁には、肝臓で代謝された不要な物質を胆管から腸へと排泄する作用があります。これによって肝臓がスムーズに働けるようになり、肝機能の向上へと役立ちます。
  • 2抗炎症作用クルクミンには、医薬品の抗炎症作用にも匹敵するほどの強い抗炎症作用があります。そのため、肝細胞の炎症を防ぐことにより、肝臓を守ってくれます。
  • 3活性酸素の除去クルクミンは、体内に入ると消化酵素の働きで、テトラヒドロクルクミンとなり、これが強力な抗酸化物質となります。私たちの体の老化や病気の原因の多くは活性酸素の多量発生による、体内の酸化(サビ)です。クルクミンにはその原因である活性酸素を除去する働きがあり、肝臓の負担を減らすことが出来ます。クルクミンのポリフェノールの抗酸化作用は、赤ワインのポリフェノールのおよそ2倍とも言われています。

脂肪肝にウコンが良い!?

近年、メタボリックシンドロームという言葉がよく聞かれるようになり、そこでは連動して「糖尿病」「高血圧」「脂肪肝」といった病名もよく聞かれるようになりました。糖尿病や高血圧については様々な情報が入ってきますが、脂肪肝についてはまだまだ知られていないことも多いかと思います。脂肪肝とは肝細胞内に中性脂肪が蓄積した状態をいいます。

原因はアルコールの摂り過ぎや糖質の摂り過ぎ、カロリーの摂り過ぎなどがあります。自覚症状は少なく、血液検査で肝機能の異常が見られてからの発見がほとんどです。脂肪肝の治療には、体の余分な脂肪を落とすと同時に、肝臓を元気にすることが大切となります。食事療法や運動療法をしっかり努めることは基本ですが、ウコンには上記に述べたように、肝機能を向上させる作用もありますので、脂肪肝を含め、肝臓を元気にする一つの材料として生活に取り入れることもおすすめです。

profile

渋谷DSクリニック 井上和恵 先生

現代人のストレスと疾患の関係に注目すると共に、東洋医学と西洋医学を融合させた独自の理論に基づき、芸能人やマスコミ関係者等のストレスが多く美への意識が高い方たちへの漢方カウンセリングを行ってきた。 現在、渋谷DSクリニックにおいて、DS美容漢方を提唱している。

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