クランベリーとむくみ対策
クランベリーと膀胱炎予防についてはご説明した通りですが、膀胱炎になりやすい女性は、むくみやすい女性であることがほとんどです。むくみの原因として運動不足、塩分摂取量の過多、冷え、筋肉量の低下などいろいろな要因が考えられますが、腎臓の機能の低下も考えられます。クランベリーは腎臓の機能を活性し、むくみを解消することでも知られています。
クランベリーに含まれる
プロアントシアニジンと腎臓の関係
腎臓は血液をろ過して尿を作る臓器であり、肝臓と同じように解毒を司っている臓器です。そのため腎臓は体の中でもダメージ受けやすい臓器の一つといえます。クランベリーに含まれる栄養素の中でもポリフェノールの一種であるプロアントシアニジンは強い抗酸化成分として知られますが、抗炎症作用もあることがわかっています。
体の中の老廃物や毒素を取り込み、細菌や酸化でダメージを受けやすい腎臓は、酸化しやすく炎症を起こしやすい臓器でもありますが、プロアントシアニジンが効果的に働くことで、腎臓のダメージを防ぐという研究報告があるのです。プロアントシアニジンが腎臓のダメージを軽減することで、腎機能が活性し、濾過や排泄の役割を果たすことは、むくみの原因となる体内の余分な水分や老廃物の排出を高めることにつながり、これがむくみを予防すると考えられているのです。
クランベリーに含まれる
腎臓に良い成分・キナ酸
またクランベリーにはキナ酸と呼ばれる酸性の成分が含まれますが、プロアントシアニジンとキナ酸の相乗効果で尿のpHが健康な尿のpHである弱酸性に保たれることにも役立つことがわかっています。腎臓がしっかり機能して、解毒とろ過が行われ、いらないものが尿として排出されることはむくみだけでなく健康維持の基本となりますが、クランベリーはそれをサポートする食材と言えるのです。
クランベリーに含まれる
むくみに効果的な成分・カリウム
クランベリーに含まれるむくみに効果的な成分として、プロアントシアニジン、キナ酸を挙げましたが、むくみに効果的な成分といえば「カリウム」があります。もちろんクランベリーにもこのカリウムが含まれています。100gあたりのカリウム含有量は85mgと決して多くはありませんが(ちなみにカリウム量が多いとされるアボカドであれば1個あたり720mg含有)、こまめに摂取することで十分な補給にはなります。カリウムには体内の水分バランスを調整し、余分な水分を排出させる利尿効果があります。
カリウムの1日の摂取目安量は成人男性で2.500mg、成人女性で2.000mgですから、他にもバランスよくいろいろな食品からカリウムを摂取する必要がありますが、トイレの回数が少ない、おしっこが気持ちよく出ない、膀胱炎になったことがある、といった方が意識的にクランベリーを摂取するのはおすすめといえます。女性の多くが悩むむくみ。筋肉量が少ない、運動不足、いろいろな原因が考えられますが、むくみやすいと言うことは体が冷えやすい、疲れやすい、太りやすいといったいろいろな弊害もありますし、なんとなく体がすっきりしないのは気持ちが良いものではありません。
クランベリーはむくみ対策になるだけでなく、美容対策にも効果的な食材です。女性であればクランベリーに是非注目してみてはいかがでしょうか。
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