コラーゲンの摂取量の目安は?

1日の目安量は定められていない

コラーゲンの摂取量については1日に○○mgといったように、様々な情報が氾濫しているようですが、専門的に定められた目安量は実は存在しません。市販の健康食品の1日摂取量は製品により0.1~10gと幅がありますし、欧米の臨床試験では1日10gを摂取するデータはありますがまだ化学的なデータが得られていないのが現状です。

コラーゲンはタンパク質なので、タンパク質の摂取量を見てみると、1日の推奨量は成人男性が60g、成人女性が50g、妊婦や授乳婦は更に+10~20g程度となっています。ただ、厳密にはその人の体型によって目安量が変わります。体重1kgあたり男性は1.24g、女性は1.20gを摂取するとよいとされています。

では、このタンパク質の摂取目安量の分だけコラーゲンを摂取してもよいのかといいますと、それは違います。コラーゲンが消化、分解されてできるアミノ酸は非必須アミノ酸がほとんどで、必須アミノ酸はごく微量にしか含まれていません。コラーゲン以外にも、必須アミノ酸が豊富に含まれているタンパク質源を確保する必要があります。既にコラーゲンとアミノ酸の関係の段落で話をした通り、バランス良く様々な素材からタンパク質やビタミンC、鉄などの栄養を補う事が、結局体内でのコラーゲンの再合成をサポートしてくれます。

たくさん摂取すれば良いというものではない

ここまで文章を読んで下さった方は、とにかくたくさんコラーゲンを摂取すれば、はりのあるみずみずしい肌が手に入る、という考え方は間違っているという事を分かっていただけたかと思います。コラーゲンを摂取する際には、合わせて摂取する栄養素のバランスにもぜひ注目してください。なお、人間の主なエネルギー源のバランスは、糖質・脂質・タンパク質の3つですが、この3つのエネルギー摂取の比率の目安が定められており、タンパク質は20%程度で良いとされています。ちなみに脂質は10%程度、糖質は50%~70%となっています。

コラーゲンを過剰に摂取すると、このエネルギー源のバランスを崩すことにもつながり、エネルギー過剰となって体内に脂肪をため込んでしまうといった事態も想定されます。コラーゲンを料理から摂取する場合は摂取量を細かく気にする必要はほとんどありませんが、サプリメント、健康食品から摂取する際には、必ずその商品が定めている摂取目安量を守って摂取してください。

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メディアージュクリニック青山 椎名邦彦院長

出産や高度不妊治療、若年層の月経に関するトラブル、婦人科疾患・ガンの治療と多岐に渡り、長年女性の一生に向き合う中で、健康や外見面の美しさ、内面的な充実、そしてアンチエイジング医療など、トータルな女性医療の重要性を実感。

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