登山コラム・高山病の対処法

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「高山病の対処法」

こんにちは!
富士登山以降、体調がすこぶる良い管理栄養士・磯村です。
なんであんなにつらい登山だったのに、こんなにも体調が良いのでしょう。
それはやはり自然のパワーなのかな…と、思います。
たくさんの自然にふれたというのはもちろんですが、運動不足の身体にしっかりと「運動」させたこと、仲間と一緒だったために楽しかったから、そしてやっぱり・・・
「上手に栄養補給できていたから」です!
それでは今回も高山病についてのお話です。

高山病になってしまったら

高山病になってしまうと、「一瞬で治る!」という方法はありません。
少しずつ症状が緩和していきます。
万が一、高山病になってしまっても、きちんと対処することで症状の悪化を防ぐことができます。

次に対処法をまとめてみましたので、登山される方はぜひチェックして下さい。

高度を上げない
高山病は酸素不足が原因です。
そのため、何らかの症状が出たら、それ以上高度を上げない(登らない)というのが大前提。
上に行けばいくほど、酸素濃度は薄くなります。
まずはその場に停滞、もしくは少し下山することをおすすめします。
酸素補給
酸素の補給として、深呼吸や腹式呼吸をつづけることが重要です。
しかし、効率よく酸素を補給するのにおすすめなのが、富士登山では定番のアイテム「携帯酸素缶」。
酸素を十分に取り込むことが症状緩和への第一歩です。
緩める
ザックのひもやベルトなどで腹部を締め付けてしまうと、呼吸の妨げとなります。
山を登っていくと、お菓子の袋がパンパンになるように、私たちの身体も少し膨張していきます。
調子が悪いな、と感じたら体を締め付けているものはないか確認しましょう。
水分補給
酸素を運搬するには血液の流れを良くしなければなりません。
しかし、高山病にかかってしまうと、食欲減退や吐き気などから、水分補給がおろそかになりがち。
体内の水分が減ってしまうと、血液の粘度が上がり、酸素を上手く運搬できません。
少量でも頻繁に水分補給をして体内の水分量をしっかりと保つとともに、トイレで排泄をすることで体内の水分を循環(老廃物の排泄)させましょう。

その他にも、体をしっかり温めることで血液の循環を良くするということ、頭痛などの対処ではアスピリンなどの頭痛薬を服用することも対処法のひとつ。

3回に渡りお話してきた高山病のお話、いかがでしたでしょうか。
実は私が富士登山をしているときに軽い頭痛が何度かありました。
しかし、きちんと対処をすることで症状は悪化することなく無事に下山まで元気に過ごせました!
みなさんも高山病の対処法や予防法を知り、楽しく山に登りましょう!

著者プロフィール

磯村 優貴恵

管理栄養士・フードコーディネーター・薬膳インストラクター。ダイエット専門のサロンでの食事指導を経験後、料理人として3年間飲食店の厨房に立つ。現在は料理と器の相性を大切にし、美味しく、健康的な料理の開発や執筆に携わる。プロフィールを詳しく見る