オリゴ乳酸[LAC]とは
どのような成分?

抗がん剤研究の過程から生まれた
注目の健康食品素材

乳酸といえば「疲労物質」というイメージを持たれている方が多いと思います。しかし、2004年に米国の権威ある科学雑誌「サイエンス」に「乳酸には疲労によって傷ついた筋肉の再生の手助けをしている役割がある」ということが発表され、欧米を中心に乳酸の新たな可能性について研究が行われるようになりました。乳酸は決して厄介な物質ではなく、私たちの重要なエネルギー源であるブドウ糖の素となる重要な物質であることがわかったのです。

実は乳酸の研究は2000年以前にも行われていました。ある研究機関が行ったがん細胞の培養実験の際、子宮がんのがん細胞をブドウ糖の入った液体で培養したところ、がん細胞は増殖せずに死滅するという結果が得られました。その際にがん細胞を包み込んでいたのがなんと乳酸だったのです。これをきっかけに、乳酸には抗がん剤の因子になりうる可能性があるのではないか、と考えられるようになりました。

その後、そして今でも乳酸の研究は地道に続けられています。その過程のなかで生まれたのがオリゴ乳酸[LAC]です。オリゴ乳酸[LAC]とはトウモロコシやサトウダイコンなどに含まれる天然の糖類を乳酸菌で醗酵させ、抽出し精製した成分「醗酵L型乳酸菌」を原料とし、特殊技術で粉末加工することによって誕生した健康食品素材です。オリゴ乳酸[LAC]は「善玉の腸内細菌を増殖させる薬理作用を有する」という特許を取得しています。

乳酸と乳酸菌の違い

乳酸と乳酸菌は全く違うものです。乳酸菌は菌という名が示す通り生きた微生物です。一方乳酸とは、ヨーグルトなどに入っている乳酸菌が糖などを食べた結果、生み出される物質のことです。つまり乳酸菌が生き物で、乳酸は生成物です。

オリゴ乳酸[LAC]は、この生成物であるいくつかの乳酸分子が一列につながった分子構造(直鎖)をしています。乳酸分子の数が少なすぎると通常の乳酸と変わらず、多すぎては生体で利用されない状態になってしまいます。適度に直鎖状につながる乳酸こそさまざまな健康機能を発揮でき、それがオリゴ乳酸[LAC]の特徴ともいえるのです。また、通常の乳酸は液体状ですが、オリゴ乳酸[LAC]は独自の技術で合成・粉末化されているため、サプリメントなどで摂取しやすいという優れた特徴を有しています。

profile

医学・薬学博士 田口茂 先生

東京薬科大学大学院修了(薬学博士)後、聖マリアンナ医科大学に入職。東京医科大学(医学博士)に研究移籍し、生活習慣病や現代病のアレルギー症状の改善に取り組む。対症療法主流の医療現場では治せない病気もあるため、医薬品や食品素材の研究へ進む。改善効果が見られない症状に対し、無効になった医薬品に機能性素材を加えたヒト試験で医薬品支援効果を多数確認し特許取得(国際1件、国内10件:㈲カンズ研究開発)。約10年前にオリゴ乳酸【(株)GLART】と出会う。医薬品服用は腸管免疫を激減させるが、医薬品支援効果の食材にオリゴ乳酸を加えることで改善効果が増強することを確認。現在、財団法人 日本科学振興財団 評議員、医療法人社団 和会 渋谷コアクリニック 主席研究員 や 八九十(はくと)会 高尾病院 顧問を務める。

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