マリアアザミ(ミルクシスル)とはどんな植物なの?
マリアアザミ(別名ミルクシスルで有名)はキク科オオアザミ属の植物で地中海沿岸の原産です。南ヨーロッパ、北アフリカ、アジアなどに広く自生する植物です。別名を「オオアザミ」「アオアザミ」「オオヒレアザミ」ともいいます。同じく別名の「ミルクシスル」は英名で、葉の白いまだら模様がまるでミルクがこぼれたように見えることに由来して名づけられたとされています。
草丈は1m程度で、花の色は赤紫色、種には肝臓に良いとされるシリマリンという成分が含まれています。この種子はヨーロッパでは2000年以上も前から民間療法として肝臓の病気に使われてきた歴史があります。1世紀にはローマの博物学者であるプリニウスがマリアアザミを肝臓の薬として推奨しているほどです。マリアアザミのエキスは、ドイツのハーブの評価委員会「コミッションE」(ドイツで販売されるハーブの安全性と効能を審査するための委員会)においても、消化不良や肝臓障害に使うことを認めています。またヨーロッパの他の国や、中国、韓国でも肝臓の治療に使われています。
日本では医薬品と認められていなくても海外では認められている代表的な成分の一つといえるでしょう。
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