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ココアとピロリ菌の関係は?

ココアとピロリ菌

ココアの健康効果について最も期待される効果が「ピロリ菌を除去する効果」ではないでしょうか。
ピロリ菌とは胃の粘膜に棲みつく悪い菌で、胃痛や胃潰瘍、慢性胃炎などの原因になります。現在のところ、ピロリ菌の感染経路は明らかになっていませんが、幼少期(だいたい5歳まで)に感染して胃の中に棲みつき、除菌しなければ棲み続ける、ということがわかっています。幼少期に感染してもほとんど症状がでず、大人になってから症状が出ることがほとんどです。

このピロリ菌を除去するのにココアが効果的という話しを聞いたことがあると思います。これはココアのなかに含まれるオレイン酸とリノール酸といった遊離脂肪酸によるものと考えられています。ココアに含まれる遊離脂肪酸は、胃の中で直接ピロリ菌に接触し、ダメージを与え、ダメージを受けたピロリ菌は胃から排出する、というメカニズムを持つのです。他の飲料や食品にもこの脂肪酸が含まれるものはありますが、ココアの不飽和脂肪酸は量が多く粒子が細かいことや、ココアの粘度が高いことがピロリ菌と接触することに役立つと考えられています。
実際、試験管内ではココアによるピロリ菌の除去作用が確認されていますが、ヒトの場合はあくまで減少程度と示唆されており、ココアの常用で「除菌」は難しいというのが医学的見解です。

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