春の味覚うどとたらの芽、天ぷら以外の美味しい食べ方 を紹介。サプリメント・健康のお得な情報。カラダにキク「サプリ」

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春の味覚うどとたらの芽
天ぷら以外の美味しい食べ方

春の味覚うどとたらの芽、天ぷら以外の美味しい食べ方

雪解けが始まるとともに、草木が芽吹き始めて春の訪れを感じられるようになるこの時期。食材も冬のものとは変わってきます。この時期に多く見かけるようになるのが「うど」や「タラの芽」。でもスーパーでは見かけるけど、家での調理法が分からない…。そんな人が多いのではないでしょうか。今回はそんなお悩みを解決すべく、春の味覚「うど」や「タラの芽」の栄養から美味しく食べる簡単調理法までお伝えいたします。

うど、タラの芽ってどんな食材なの?

うどはウコギ科の植物で、エネルギーは100gあたり18kcalと低く、90%以上が水分です。しかし、むくみ予防に役立つカリウムが220㎎、デトックス効果の高い食物繊維は1.5gほど含まれているので、冬の間になんとなくため込みがちな身体になってしまい、気になるな…という方にも特にオススメの食材です。

タラの芽もうど同様、ウコギ科の植物。エネルギーは100gあたり27kcalとヘルシーで、こちらも90%以上が水分です。カリウムはうどの2倍以上である460㎎も含まれているほか、βカロテンやビタミンB群、食物繊維も4gほど含まれており、体のメンテナンスにオススメの食材の一つです。

うどの美味しい食べ方は?

うどの美味しい食べ方は? うどはアクがとても強い食材なので、美味しくいただくには下ごしらえが必要です。

●皮を厚くむく
●水または酢水につけることであく抜きをする

この2点がおいしく調理をするポイントです。シャキシャキとした食感が魅力の一つなので、千切りにしてアクを抜いた後にホタテやかんきつ類とともにマリネにしたり、柔らかい部分は薄くスライスしてアクを抜き、ぽん酢とかつお節でシンプルにいただくのもオススメです。うどの独特の風味が気になる方はツナとともにマヨネーズで和えたり、酢味噌和えにすると食べやすくなります。

その他には2㎝幅に切り、あく抜きをした後に和風のだし汁、醤油、みりんでシンプルに煮て仕上げに七味をかけると、うどの風味は残しつつ、ご飯にぴったりのおかずになります。厚くむいた皮も食べることができます。皮は細切りにして、ごま油、醤油やみりん、白ごまなどとともに炒めてきんぴらにするとお弁当のおかずにもオススメです。穂先(柔らかい葉の部分)はシンプルにてんぷらにして岩塩やレモン汁とともにいただくのが絶品です。

天ぷら以外のたらの芽の美味しい食べ方は?

タラの芽はうどと違って葉が開く前の新芽をいただきます。また、うどの様にアク抜きをする必要もありません。タラの芽の調理法はなんといっても「てんぷら」が一般的ではないでしょうか。タラの芽に含まれるβカロテンは油と相性の良い栄養素ですので、油を使う揚げ物とは相性が良いと言えます。βカロテンは粘膜の潤いを保つ働きがありますので、免疫力UPにも役立ち、季節の変わり目の体調管理にオススメです。

揚げ物が面倒という方も多いかと思いますが、豚肉やベーコンで巻いて照り焼き風にしたり、エビやホタテなどの魚介類とともにバター醤油で炒めたりすると食べやすくなります。その他にはさっと塩ゆでしてからパスタの具材として使用するのも良いでしょう。冬に旬を迎える野菜には寒い中でも生き残れるように土の中で育ったり、糖分を多く蓄えたりすることで生き残るものが多くあります。

そのため甘味も強く煮込み料理にも適した食材(大根、にんじん、れんこんなど)が多いのですが、寒い冬を乗り越えて芽吹き始める春の植物(野菜)はどうしてもアクが強く、癖のある食材が多くなります。その分みずみずしく、色鮮やかで春を元気に乗り切るための栄養素も多く含まれているのです。

うどもタラの芽も単体で食べても美味しいのですが、肉や魚などのたんぱく源もあわせて摂ることで栄養のバランスはぐっと良くなります。春の山菜を美味しく頂けるのは本当に季節が限定されています。季節の変わり目というだけでなく、環境の変化もあるこの季節こそ、旬の食材をバランスよく摂り入れることで体のメンテナンスに役立てましょう!

著者プロフィール

磯村 優貴恵

管理栄養士・フードコーディネーター・薬膳インストラクター。ダイエット専門のサロンでの食事指導を経験後、料理人として3年間飲食店の厨房に立つ。現在は料理と器の相性を大切にし、美味しく、健康的な料理の開発や執筆に携わる。プロフィールを詳しく見る