夏のスタミナ食・ネバネバ食材の働きに迫る!

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夏のスタミナ食
「ねばねば食材に迫る!」

先日、スーパーに買い物に行くと、ある野菜が一個だけ商品棚に残っているのを発見しました。
オクラです!
旬のオクラは大人気なんだなぁと思いながら、最後の1つをありがたく購入させていただきました。
オクラが人気なのは、やはりあの「ねばねば」。
とくに夏場は、スタミナがつくということでオクラに限らずねばねば食材を集めてどんぶりご飯にかける「ねばねば丼」なるものが人気だったりします。
では、あの「ねばねば」の正体ってなんなのでしょうか?
ねばねば食材ごとにその正体に迫ってみますので、ぜひ参考にして、あなただけの夏のオリジナルねばねば丼を作ってみてはいかがでしょうか。

食材別・ねばねばの正体とは

ねばねばしたものを食べると体に良いといわれていますが、その正体とは何なのでしょうか?食材別にねばねば成分のはたらきについて見ていきましょう。

オクラ
糖とタンパク質が結合した粘り成分+水溶性食物繊維のガラクタン、アラバン、ペクチンなどが混ざり合ってねばねばしている。
胃の粘膜を保護し、整腸作用もある。
粘り成分はタンパク質の吸収を助け、コレステロールの吸収を抑える。
ペクチンには血糖値の上昇を抑える効果があり、糖尿病予防にも効果的。
納豆
納豆に含まれる粘り成分とポリグルタミン酸というアミノ酸の一種が強い粘りの正体。
さらに、ねばねばの糸にはナットウキナーゼという酵素が含まれており、血流を改善する効果がある。
ポリグルタミン酸は優れた保水力を持つため、肌に潤いを与え、美肌効果があるとされるほか、カルシウムの吸収を促進するため、骨の健康のためにも効果的である。
モロヘイヤ
主にモロヘイヤに含まれる粘り成分によってねばねばが発生する。
糖の吸収を遅らせ、血糖値の上昇を抑える作用があり、糖尿病予防に効果的。
胃壁の粘膜保護も担っており、消化不良や食欲不振を改善する。
めかぶ
フコイダンやアルギン酸といった酸性多糖類によってねばねばができている。
フコイダンは、抗炎症作用、ウイルス感染の予防効果、がん予防効果などがあるとして注目されている。
アルギン酸は体内の余分な塩分・糖分を吸着して排出したり、血圧を下げたり、血糖値の上昇を抑えたりと、生活習慣病全般への予防効果がある。

様々な成分からできているねばりは、体の調子を整える作用が期待できるんですね。みなさんもねばねば食材のパワーを借りて、スタミナをチャージして下さいね。

著者プロフィール

磯村 優貴恵

立教大学コミュニティ福祉学部卒業後、大学院では臨床心理学を学ぶ。その後、臨床心理士となり教育現場でのスクールカウンセラーとしての活動や、 EAPにおける産業カウンセリングに従事。メディカルサプリメント指導士・食育指導士の資格を取得するなど、栄養指導の知識も有し、心身両面からのメンタルサポートをモットーに活動中。