アルギニンと
シトルリンの関係は?

老化防止のお助けにはシトルリンが活躍!

シトルリンもアルギニン同様アミノ酸の一種です。1930年に日本国内でスイカから発見され、日本では2007年にサプリメントなどの健康食品の素材として使用が認められています。海外では以前から使用されていますが、特にアメリカでは血流改善、動脈硬化予防、精力増強などを目的としたサプリメントとして販売されています。

シトルリンは体内で一酸化窒素(NO)の生成を高めて血管を拡張する働きがあります。血管は、血液が通る通路として私たちの体の隅々まで酸素や栄養を届けるという役割があると同時に、体の老廃物を運び出すという役割があります。そのためむくみが気になる人にもシトルリンがすすめられるのです。

最近では「血管年齢」という言葉もよく耳にするようになりましたが、年齢とともに血管が古くなると、血液の流れが悪くなり、体内に酸素や栄養が十分に運ばれず、老廃物も運び出されにくくなります。シトルリンはこのような血管の老化や酸化を防ぎ、若々しい血管をサポートすることによって私たちの健康に欠かせない新陳代謝の活性化や美肌作りに欠かせない働きをしています。

アルギニンとシトルリンの関係

アルギニンとシトルリン、この二つのアミノ酸は私たちの体内でお互いに強い関わりを持ちながら活動しています。それは、シトルリンが体内でアルギニンに変換されるとともに、アルギニンも一部がシトルリンへと再変換されるのです。つまり兄弟のような関係がアルギニンとシトルリンにはあるのです。

尿素回路がその代表的な例です。尿素回路は私たちの体にとって有毒であるアンモニアを体外に排泄する機能の回路です。ここではまず、アンモニアからシトルリンが作られます。このシトルリンがアルギニンへと変換されます。アルギニンはオルニチンと尿素に分解されて、この段階でまたシトルリンが出来ます。

そして最終的に、尿素回路では有毒なアンモニアが排泄されるのです。シトルリンへの変換の際には血管をサポートする一酸化窒素を生成することが確認されています。この一酸化窒素にも成長ホルモンの分泌を促進させる働きがあり(アルギニンと成長ホルモン)、アルギニンとシトルリンを両方摂った方が相乗効果が期待できます。

アルギニンは大部分が肝臓で代謝されてしまうのに対して、シトルリンは代謝されないため、有益効果で考えると、シトルリンは体内でアルギニンに変換された方が有益性が高くなると考えられています。つまり尿素回路は体内の解毒に関係する重要なシステムで、アルギニンの役割の一つなのです。

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メディアージュクリニック青山 椎名邦彦院長

出産や高度不妊治療、若年層の月経に関するトラブル、婦人科疾患・ガンの治療と多岐に渡り、長年女性の一生に向き合う中で、健康や外見面の美しさ、内面的な充実、そしてアンチエイジング医療など、トータルな女性医療の重要性を実感。

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