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フワフワモチモチなのに
ヘルシー!お麩の魅力を再認識

フワフワモチモチなのにヘルシー!お麩の魅力を再認識

2月2日は何の日かご存知ですか? 実は「お麩の日」なのです!
普段何気なく口にしているお麩ですが、実は歴史も長く栄養価も高い優秀食材の一つ。
今回はそんなお麩の魅力を様々な角度からご紹介しましょう。

お麩の歴史と起源

お麩の歴史は諸説あるのですが、奈良時代に入って来たという説と室町時代だという説があります。
いずれにせよかなり古い時代にはすでに中国から入ってきていたことがわかっています。
当時、肉を禁じられていた仏教徒の修行僧にとっては貴重な食材、さらにはたんぱく質源となっていたと昔の資料に記録が残されています。
現在でも精進料理を食べると必ずお麩の料理は入っていますよね。

お麩は何からできているの?
どんな種類があるの?

軽くて水分を含むとふんわりとした食感のお麩ですが、原材料は小麦です。
小麦粉を塩水とともに練り、でんぷんを洗い流して残ったものがグルテンとなりますが、このグルテンを蒸してできたのが「生麩」となります。
もっちりとした食感が特徴的な「生麩」が好物という人も少なくありません。
さらにこの生麩を焼いてできたものが「焼き麩」です。
生麩を揚げた「揚げ麩」というものもあり、これは中華料理などでよく使用されています。
お麩には主にこの「生麩」「焼き麩」「揚げ麩」の3種類があるのですが、このほかにも加工法などによって細かく分けると日本全国で100種類以上ものお麩があるとされています。
中でも良く見かけるのがお吸い物などに入っている彩り鮮やかな「毬麩」や煮物に添えてある「紅葉麩」、タイヤのような形をしている「車麩」ではないでしょうか。
そしてお麩の魅力といえば、食感を楽しむだけでなくお料理の見た目も華やかになることです。

気になるお麩の栄養価は?

小麦と塩と水のとてもシンプルな材料で出来ているお麩ですが、どんな栄養が含まれているのでしょうか。
シンプルな焼き麩の一種「観世麩」を例に挙げると、100gあたりの栄養価は以下の通りです。

エネルギー:385kcal
たんぱく質:28.5g
脂質:2.7g
炭水化物:56.9g
カリウム:120㎎
カルシウム:33㎎
マグネシウム:43㎎
鉄:3.3㎎
亜鉛:2.2㎎
ビタミンB1:0.16㎎
ビタミンB2:0.07㎎
ナイアシン:3.5㎎
葉酸:16μg
食物繊維:3.7g

焼き麩1個当たりの重さは1g程度ですので、1個当たりのエネルギーとしてはとても低カロリーな食材であることが分かります。
また、30%近くもたんぱく質が含まれているのに対し、脂質は少ないためダイエット中の方にもオススメの食材です。 もちろん現代人に不足しがちなビタミンやミネラル類も含まれています。
むくみ予防に役立つカリウム、丈夫な骨作りに役立つカルシウムやマグネシウム、血色のよいお肌作りや貧血予防に役立つ鉄、正常な味覚を保ったり細胞の生まれ変わりや助けたりする亜鉛などが含まれているのです!
ビタミンは代謝を助けるビタミンB群が主に含まれています。
さらに体の中を綺麗にする食物繊維も含まれます。
シンプルな材料で味もあっさりとしているお麩ですが、さまざまな栄養素が含まれているため、毎日の食事に摂り入れやすい食材とも言えますね。

お麩を使ったおすすめのお料理は?

癖がないお麩はどんな食材や味付けとも相性が良いのが特徴です。
焼き麩はお味噌汁やお吸い物に入れることはもちろん、トマトスープやコーンスープなどの洋風のスープにクルトンの代わりとして使うのもオススメ!
また車麩にオニオンスープをしみ込ませて、チーズをのせてオーブンで数分焼くと簡単にオニオングラタンスープの完成です。
車麩のように大きさのあるお麩は和風の出汁、醤油、みりんと共に軽く煮て、溶き卵を回しかけるとお肉なしでも食べ応えのある親子丼風に仕上がります。
その他にも牛乳、卵、砂糖を混ぜ合わせた卵液に車麩を浸し、バターを溶かしたフライパンで両面焼くとフレンチトースト風に仕上がります。

また、生麩はもっちりとした食感が特徴ですので、噛みごたえもあり、満腹感も得やすいという特徴があります。
表面に色がつくくらいに焼き、田楽味噌を塗り、再度あぶるだけでヘルシーなおつまみの完成です。
味噌にくるみやアーモンドなどのナッツを刻んで加えると良質な油分でコクが増し、ミネラルもさらにプラスされます。

普段何気なく口にしているお麩もヘルシーでアレンジが自在な食材ですので、ぜひ毎日のお料理に取り入れて、レパートリーを増やしてみませんか。

著者プロフィール

磯村 優貴恵

管理栄養士・フードコーディネーター・薬膳インストラクター。ダイエット専門のサロンでの食事指導を経験後、料理人として3年間飲食店の厨房に立つ。現在は料理と器の相性を大切にし、美味しく、健康的な料理の開発や執筆に携わる。プロフィールを詳しく見る