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旬フルーツ物、びわ
秘密に迫る!

旬フルーツ物、びわの秘密に迫る!

本格的な夏への移り変わりが感じられるこの頃。
気温や湿度が徐々に高くなるので、いまから暑さに負けないよう水分補給と栄養補給をしっかり行う必要があります。 そこで今回は水分補給と栄養補給を同時にかなえてくれる旬のフルーツ「びわ」についてご紹介しましょう。

この時期はたくさんフルーツを食べよう!

子供から大人までみんな大好きなフルーツ。
特に気温が高くなってくるとさっぱりしたフルーツが恋しくなります。
フルーツの多くは「水分」。
そこに自然の甘味である果糖や、酸味成分であるクエン酸・リンゴ酸が加わり、さらにビタミンやミネラル、酵素など体の調子を整える栄養素がたっぷり含まれています。
フルーツによっては糖が多く含まれるので食べ過ぎはNGですが、水分と栄養素を同時に補給することができる食材なので、暑さや気温の変化で食欲が低下気味の時にこそフルーツがオススメなのです。

今が旬!「びわ」とは?

5~7月に旬を迎えるフルーツに「びわ」があります。
びわは梨や梅、桃、花梨などと同じバラ科の植物です。
原産は中国南西部ですが、日本でも長崎や千葉、愛媛や和歌山など温暖な地域で栽培されています。
常緑樹で大きな葉をつけるため、観葉植物として楽しまれることもあるようです。
果実は明るいオレンジ色で果肉も同様にオレンジ色です。
生のまま食べることはもちろんですが、缶詰やゼリーなどに加工されて販売されることも多くあります。

美味しいびわの選び方

美味しいびわを選ぶポイントは3つあります。

1:びわの甘い香りがある
2:産毛がしっかり生えている(産毛がないものは収穫してから時間が経っているサイン。)
3:皮の部分にハリがあり、傷や変色がないもの

びわの果肉は柔らかく傷みやすいので、鮮度の良いものを選びなるべく早いうちに食べきりましょう。
万一すぐに食べられない場合はジャムやスムージーなどにするのもオススメです。

びわに含まれる栄養は?

可食部100gあたりの主な栄養素は以下の通りです。

・エネルギー 40kcal
・炭水化物 10.6g
・たんぱく質 0.3g
・脂質 0.1g
・カリウム 160mg
・ビタミンA(βカロテン当量) 68μg
・ビタミンB1 0.02㎎
・ビタミンB2 0.03㎎
・ナイアシン 0.2㎎
・食物繊維 1.6g

びわの88%は水分ですので、エネルギーはとても低く、また脂質も少ないためダイエット中のおやつとしてもぴったりです。
カリウムはむくみの原因となるナトリウムを排出する役割があります。
ビタミンA(βカロテン)は粘膜の潤いを保つ役割があります。
ビタミンB群は代謝に関わる栄養素ですが、水に溶ける(水溶性)という特徴があるため、一度に多く摂っても体に溜めておくことができません。
そのため毎日の食事でこまめに補給することで代謝の良い体作りに役立ちます。
食物繊維は体内の余分なものを排出する「掃除屋さん」です。
このように、エネルギーとなる栄養素は少なくとも、体の調子を整える栄養素を含むびわは普段の食事のプラスα食材として最適です。

びわの葉は漢方としても使われている!

びわの葉は痰や咳、喘息に用いる漢方(生薬)としても古くから親しまれています。
びわの葉と種子にはさまざまな栄養素が含まれていますが、中でも「アミグダリン」という物質が薬効成分として知られています。
アミグダリンはがん治療にも用いられることがあるほど薬効があるとされますが、自然界に存在する植物性の毒でもあり、摂り過ぎると嘔吐や頭痛といった副作用が起こることもあるため注意が必要です。

びわは果肉が美味しいだけでなく、葉をお茶にしたり、種を焼酎につけたり、丸ごといただくことができる果実です。
いまが旬なので、フレッシュなびわを手に入れてさまざまなアレンジで楽しんでみてくださいね。

著者プロフィール

磯村 優貴恵

管理栄養士・フードコーディネーター・薬膳インストラクター。ダイエット専門のサロンでの食事指導を経験後、料理人として3年間飲食店の厨房に立つ。現在は料理と器の相性を大切にし、美味しく、健康的な料理の開発や執筆に携わる。プロフィールを詳しく見る