桜を使ったお料理で春を満喫しよう! を紹介。サプリメント・健康のお得な情報。カラダにキク「サプリ」

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を使ったお料理で
春を満喫しよう!

桜を使ったお料理で春を満喫しよう!

日本の春の代名詞ともいえる「桜」。
満開で咲き誇っている姿も、はらはらと花びらが散る様子も美しく、観る者の心を魅了します。
そんな魅力的な桜は料理の名前にも多く使われています。今回は桜と名の付くお料理の由来やご自宅でも出来る桜を使った簡単なお料理をご紹介しましょう。

「さくら」という名前が入る料理は?

私たちが口にしている食材や料理名の中に「さくら」と名の付くものがいくつかあります。
その代表的なものを以下に挙げます。

1、 桜餅
春のお茶菓子といえば桜餅。
ピンク色のお餅の中に、餡子が入って全体を桜の葉(塩漬けしたもの)で包んだ和菓子です。
実は関東地方と関西地方では同じ「桜餅」でも見た目に大きな違いがあるのをご存知でしょうか?
関東地方では餡子(こしあん)を包んでいるピンク色の生地を小麦粉を用いて作ります。
そのため、クレープのようなお餅となり、餡子も側面から覗いているので、桜の葉の緑、小豆色、ピンク色と3色を一度に見ることができます。
一方、関西の桜餅は道明寺粉を使っており、もち米の粒の形が見える生地に餡子を包んで全体を桜の葉で包んだお饅頭になります。
餡子はほんのり透けて見えるか見えないか……といった程度のため、桜の葉と薄いピンク色の生地のコントラストが綺麗なお菓子です。
関東地方でも関西の桜餅を見ることが出来ますが、「桜餅」として販売されているのは上記のクレープ状の生地を使用したものであり、関西のものは「道明寺」として区別されています。
出身地によって食べなれている桜餅が違うはずなので、異なる出身地の方と会話を楽しみながら桜餅を食べてみてくださいね!

2、 桜湯
桜湯とはその名の通り、八重桜の塩漬け(塩漬けした八重桜)にお湯を注いだ飲み物です。
器の中で桜の花びらがふんわりと広がる桜湯を結婚式などでいただいたことがあるのではないでしょうか?
これは、お茶には「お茶を濁す」や「茶番」といいったネガティブな言葉が連想されるため、茶葉を用いない桜湯が婚礼などのおめでたい席にはふさわしいと考えられているからです。
淡いピンク色の花びらが透明なお湯の中で揺らめいていると見た目も優しい気持ちになれるような気がします。
味もほんのりとした塩気の美味しい桜湯ですが、桜の独特な香りが湯気に乗って広がりなんともいえない幸せな気分にさせてくれます。
特別なシーンでなくても春になったら一度は飲んで、桜を満喫したいですね。

3、 桜飯
こちらは「さくらごはん」と呼ばれることもあります。
実際には桜の花びらや葉を用いるのではなく、お米を醤油、酒、みりん、塩で炊き上げた具の入っていないごはんを指します。
醤油の色がほんのりつき、桜のような淡い色に炊き上がることからこの名前がついたといわれています。
静岡県では給食としても出されているようです。
また、桜が咲くという合格祈願の縁起物として、受験生の必勝ごはんとしても用いられることがあるようです。

4、 桜肉(さくらにく)
桜肉とは馬肉のことを指すのですが、その理由としては諸説あります。一つは贅沢を禁止されていたり、仏教の教えで馬肉を公に食べることができなかったりという背景があったため、隠語として「桜」という言葉を用いられていたという説。
他には切った時の色が美しく、桜のようであるからという説もあります。
桜肉は刺身としていただくことも多いのですが(馬刺)、すき焼きのように甘辛くして鍋でいただくこともあり、これを「桜鍋」と呼びます。

5、 桜煮
桜煮とは桜を使った煮物ではありません。
こちらは蛸(たこ)をだし汁、醤油、みりんと共に柔らかく煮たもので、でき上がりの色から名づけられたといわれています。
たこをご飯に炊き込んだものを「桜めし」と呼ぶところもあります。

おうちでもで「桜」料理を満喫したいなら、
桜の塩漬けをゲットして!

上記の桜料理の中で、ご自宅でも簡単に楽しめるのは「桜湯」や「桜煮」ですが、その他にも「桜の塩漬け」を使うと簡単に春を感じる桜料理を作ることができます。
桜の塩漬けはスーパーでも販売されているので、今年の春はぜひ利用してみては?
また桜の塩漬けは色味も綺麗なので20〜30分水につけて塩抜きをすると、デザートのアクセントとして簡単にアレンジに利用できます。
例えば「桜アイス」や「桜白玉」などはとっても簡単です!

【桜アイスの作り方】
お好みのバニラアイスを柔らかくなるまで溶かし、塩抜きして刻んだ桜の塩漬けを加えて練り込み、再び冷凍する。 お好みの硬さになったら盛りつける。

【桜白玉の作り方】
市販の白玉粉を使って、白玉団子の生地を練る際に、塩抜きし刻んだ桜の塩漬けを加える。
適当なサイズの団子に丸め、桜白玉にして茹で上げる。
こちらは甘いあんことの相性が抜群です。

また、塩抜きせずにケーキやクッキー生地に練り込むとほのかな塩気と香りがアクセントとなり、いつものお菓子が春を感じるスイーツになります。
白いごはんのおむすびを握る際に、塩ではなく桜の花の塩漬けを刻んで混ぜると優しい塩気と桜の香りを楽しむこともできます。

今年の春は桜を五感で味わい、ご自宅でも季節の移り変わりを楽しんでみてくださいね。

著者プロフィール

磯村 優貴恵

管理栄養士・フードコーディネーター・薬膳インストラクター。ダイエット専門のサロンでの食事指導を経験後、料理人として3年間飲食店の厨房に立つ。現在は料理と器の相性を大切にし、美味しく、健康的な料理の開発や執筆に携わる。プロフィールを詳しく見る