成城松村クリニック 松村 圭子先生

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予防医学こそオーダーメイド!

医療法人社団鶴松会 成城松村クリニック 松村 圭子先生

経歴

1995年、広島大学医学部卒業後、広島大学医学部産科婦人科学教室入局。2010年、成城松村クリニック開院。日本産科婦人科学会専門医。

インタビュー

テレビ等のメディアでも大活躍の松村先生。とっても気さくで思わず何でも相談したくなる。「こんな症状で受診したら笑われるかも」と思うような小さな不調でも苦痛があれば放置せず、きちんとケアしてほしいと話す。そのためには気軽に相談できる「かかりつけ医」が重要。最近はご夫婦やカップルで相談にくる患者さんが増えているという。

クリニックのコンセプトと主に行っている
治療内容について教えてください。

当院は「日本で一番女性に優しいクリニック」を目指し、婦人科を中心に展開しています。女性特有のお悩みを二人三脚で解決することにこれからも力を注いでいきますが、ここ数年は男性の患者さんも増えていて、それをとても嬉しく思っています。パートナーやご家族に薦められたという男性からお悩みを相談していただけることは医者冥利に尽きます。男性誌などから取材を受ける機会が増えていることも関係しているかもしれませんが、これまでは女性に向けられていたアンチエイジングや予防医療が男性にも浸透してきていることを痛感しています。

男性の患者さんにはどのようなお悩みや
治療内容が多いのでしょうか?

男性の更年期障害や漢方のご相談が多いですね。当院で行っている最先端医療はすべて男性にも対応しています。例えば「オゾン療法」は血液のクレンジングともいえる療法で、オゾンによって血液中の酸素を最大限に増やすことで、いわゆるドロドロの血液を健康な血液に変え体内を循環させます。イギリスやドイツ、スイス、イタリアなどではスタンダードな治療法です。

この療法はがんの手術後、心筋梗塞、脳梗塞、動脈硬化などにも効果的で、尚かつ健康維持、疲労回復、老化予防などのさまざまな予防医療効果もあります。インターネットや雑誌の記事でオゾン療法をご存知になった方々から来院いただき、地方からご夫婦で来られる方もいらっしゃいます。他にもプラセンタ療法やにんにく注射などは男女ともに人気のある治療法です。

松村先生は予防医療にも力を入れているのですね。

もちろんです。そういう時代の流れになっていますし、これはとても嬉しい傾向です。多くの疾病において症状が現れてからでは遅いということが少なくありません。特に婦人科系の疾病は症状が出てからでは遅く、病気によって結婚・妊娠・出産というライフイベントがうまくいかなくなったり、更年期症状で長く苦しんだりすることは何としても避けていただきたいと願っています。そのためにも検診は重要です。女性の場合は年1回の子宮頚がん検診と超音波の検査をベースに、男性も検診を受けていただくことでいくらでも早期発見、早期治療ができる時代なのです。

予防医療のなかにはサプリメントも入りますか?

おすすめできるサプリメントや当院で取り扱っているサプリメントもありますが、一番大切なことはベースとなる栄養素のビタミン・ミネラルをしっかり摂り続けるということです。

流行のサプリメントや成分に飛びつく人が多いですが、基本的なビタミン・ミネラルが足りていなければ効果は期待できません。地味に感じてもベースの栄養素をしっかり摂り、その上で体調や症状に応じた栄養素をトッピングする必要があります。また栄養が万全でも睡眠が疎かだと効果は半減しますので睡眠も同じくらい大切です。

最後に患者さんへメッセージをお願いします。

予防医療や最先端医療については自費診療ですし、またサプリメントもドラックストアで販売されているものからメディカルサプリメントと呼ばれるものまで多種多様です。「安かろう、悪かろう」では意味がありませんし、あまりに高額なものは続けられません。そういった意味では自分の健康状態を正確に把握し、自分に必要なものから優先順位を決めて賢く選択する必要があります。いくら予防だから、健康にいいからといってあれもこれもとやみくもに手をだしては危険です。一度正確な検査を受けることで本当に必要なものだけを取り入れることが一番効果的です。そのためにもかかりつけ医を持って、ちょっとした事でも相談できる環境を整えておく必要もあるでしょう。

基本情報

  • 所属医療法人社団鶴松会 成城松村クリニック
  • 所在地東京都世田谷区砧8-23-3
  • 最寄り駅成城学園前
  • TEL03−5727-0878
  • ホームページhttp://seijo-keikoclub.com/

著書