株式会社HBCフナトのKリゾレシチン開発秘話

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vol01 株式会社HBCフナト クリニックを併設するメディカルサプリメーカーのHBCフナトさんでお話を聞いてきました

相楽 まりこ SAGARA MARIKO

立教大学コミュニティ福祉学部卒業後、大学院では臨床心理学を学ぶ。その後、臨床心理士となり教育現場でのスクールカウンセラーとしての活動や、EAPにおける産業カウンセリングに従事。メディカルサプリメント指導士・食育指導士の資格を取得するなど、栄養指導の知識も有し、心身両面からのメンタルサポートをモットーに活動中。

鈴木 奈津子 SUZUKI NATSUKO

医療法人社団一友会「ナチュラルクリニック代々木」事務長。予防医学指導士、代替医療カウンセラー。細胞の持つ免疫力(自然治癒力)を高めることが症状の改善や治癒に最も必要であることを学び、代替医療に就く。著書に「ストレス解消法の秘訣」(日本図書出版)。一般社団法人日本栄養補助食品科学検定協会学術委員。

中山 清美 NAKAYAMA KIYOMI

株式会社HBCフナト代表取締役。予防医学指導士。レシチンに出会い、メディカルサプリメントとして販売を開始、医療機関や薬局店との連携を取りながら、脳を活性化するための健康補助食品を取り扱う。 NPO法人予防医学代替医療振興協会事務局長。

別名「脳のサプリメント」

相楽

さっそくですが、今回のピックアップ素材「K・リゾレシチン」について教えてください!

中山

K・リゾレシチンは、大豆からとったレシチンが主な原材料です。リゾとは低分子化したことを表していて、Kとはこの成分を開発した神津(こうづ)健一先生のイニシャルのKなんですよ。それで、K・リゾレシチンという名前になったんです。低分子レシチンにビタミンなどを加えることで相乗効果が非常に高くなって、今までのレシチンとは比べものにならないほどの効果が出ることが、様々な学術データから分かっています。

相楽

(資料を見ながら)K・リゾレシチンに関する様々なデータがあるんですね。アルツハイマーや認知症への有効性ですとか、脳内ホルモン、α波(※1)の分泌などありますが、どのようにしてデータは集めていらっしゃるのでしょうか?

中山

国内外の大学で試験を実施しています。脳波をとってくれるのは、産業医科大学の先生や、あとアメリカの大学の方でもホルモン分泌に関するデータなどをとってもらっています。鈴鹿医療科学大学では、アルツハイマーに関する動物実験もしています。レシチン(※2)って、もともとアメリカで主に研究されていたものなんです。開発者の神津先生がもともとアメリカに住んでおられて、40年ほど前にもともと医薬品だったレシチンを日本に健康食品として紹介して認可されたんです。もうレシチン博士っていうと神津健一っていう名前が出てくるくらいの方になっているんですよ。

その神津先生が今までのレシチンだけじゃなくって、低分子のレシチンを使って様々な臨床試験を行ったところ、すごい結果がでたってことで、アメリカの大学の方が「これはただのレシチンじゃない!コウヅレシチンだ!」って言い出しまして(笑)このような経緯もあって、サプリメントの先端をいっているアメリカとも密着して研究を行っています。

(※1)
α波とは、脳波の中で1/8から1/13秒の持続時間を持つ1つの波の事。体の緊張を解き、閉眼した状態でリラックスしている時に最もよく出現する脳波。
(※2)
レシチンとは、卵黄、大豆、酵母などに含まれ、細胞膜などの生体膜や脳、神経組織を構成する重要な成分。別名、ホスファチジルコリンとも呼ばれるリン脂質。記憶や集中力を高める働きがある。

鈴木

併設のクリニックでも治験的な部分を行っています。患者さんがどのように変化したかという部分で、たくさんのデータがあります。例えば、K・リゾレシチンって小腸で吸収できるのではなく、舌下吸収(※3)ができるんですね。摂取してすぐに血液脳関門を通り抜け、早い段階でα波が出るという実証データがあるんです。クリニックの方では、うつの患者さんですとかイライラしている方ですとか、不安のある方に摂取していただくと、10分から20分ほどでたちまちα波が出て来て気持ちが落ち着いたり、リラックスできるんです。 この即効性が大きな特徴なんです。

中山

別名「脳のサプリメント」ですから、脳の臨床データが多いんです。あとは細胞膜に関連するデータですね。

(※3)
舌下吸収(ぜっかきゅうしゅう)とは、舌の下粘膜からの吸収。舌の下や頬の粘膜は非常に吸収効率が良いため、食物や薬剤などの吸収経路として即効性がある。

鈴木

レシチンというのはもともとリン脂質(※4)なんですけど、人間の細胞膜の約50%がリン脂質ということになるんですね。ですから、K・リゾレシチンは細胞の膜を活性化しますので、必要な栄養を確実に吸収し、悪いものは出すっていうことがきちんとできるようになります。つまり触媒効果があるということで、ほかのサプリメントを摂取した時でも、レシチンを摂ることによって吸収率が高まるんです。
例えば同じお友達同士で、○○さんがヒアルロン酸とかコラーゲンを摂ってて、すごく良かったと言われたから自分も摂ってみたけど、あまり効果がなかったってことがよくあると思います。それは、その人に足りないものを補っても受け皿のような吸収力がなければ摂りこぼしちゃうだけだからなんです。ですから、クリニックではまず必ずK・リゾレシチンを摂取してもらい、それに加えてほかの成分を摂ることによって相乗効果を高めています。今まで食生活の改善では体感がなかった方が、K・リゾレシチンを加えたことですごく効果が表れるっていうこともあるので、どんな栄養素を摂るときでも一緒に摂取したほうがいいもの、それがK・リゾレシチンです。

(※4)
リン脂質とは、脂肪酸とアルコールにリン酸やその他の物質が化合してできた物質。ワックス状の固体であり、生体膜、細胞膜を形成したり、脂質の分解や運搬を担っている。

相楽

栄養素の吸収率の個人差ってすごく重要なことなのに、意外と気にされていないですもんね。私も栄養や健康のお話をさせていただく際には知っておいてもらいたいポイントとしていつもお話しています。

鈴木

クリニックでも、K・リゾレシチンは通常の食事の前に摂取して下さいってお話しています。食事をとるときも食事の栄養素をいい形でバランス良く吸収できるように、K・リゾレシチンは食前に摂りましょう、という話をしているんです。よく例えで言うのは、双子の子どもさんで母親がおんなじように食事を与えて育てても、性格はもちろん違うし体格も変わってくるんですよね。それはやっぱり栄養の消化や吸収力とか、ストレスとかの度合いによって栄養を消耗する度合いも違ってくるので、結果変わってくるんです。

相楽

どんな栄養素を摂るにあたっても、基盤となるのがK・リゾレシチンなんですね。摂取量に制限はあるんですか?

中山

レシチンってWHO(※5)やFAO(※6)の専門委員会で摂取量に制限なしとされているものなんです。なので、たくさん摂取してもいいんですけど、いくらでもいいですよといって、一気に摂りきってしまったら、いくらあっても足りませんから(笑)通常の健康維持であればこのくらい、症状の改善目的ではその2~3倍といった目安で摂取してもらうのがおススメです。

相楽

K・リゾレシチンを食品から摂取することはできるんですか?

中山

レシチンってそもそも大豆や卵に含まれているものなんです。ただ、人間の体はレシチンの状態でとっても自分の酵素で低分子化しないと吸収しないんです。ですから、かなり取りこぼしがあるんですよね。体調によって酵素の出方も違いますので。でも、K・リゾレシチンは初めから低分子化されているので、吸収が早いんです。

(※5)
WHOとは(World Health Organization)の略で、国連の世界保健機構のこと。人間の健康を基本的人権の一つとして捉え、その達成を目的として設立された国連の専門機関。
(※6)
FAOとは(Food and Agriculture Organization)の略で、国連の食糧農業機関のこと。農業や林業、水産業および農村開発のための指導を行う機関。

相楽

どういった方々に摂取をおすすめしたいですか?

中山

サプリメントって年齢のいった方が利用するものといったイメージですけど、K・リゾレシチンは子どもからお年寄りまでお勧めです。赤ん坊が、おぎゃーと生まれて、物が食べられるようになった頃から摂取してもらっていいです。サプリメントって食事と一緒なので、子どもでも妊婦さんでも、いい子を産みたかったら妊娠する前から摂っていただきたい成分なんですよ。

相楽

妊娠中といえばメジャーどころで葉酸くらいしか思い浮かばないですし、それ以外のサプリメントはできるだけ控える傾向が強いですよね。K・リゾレシチンのように、摂取してもいい安心な成分が他にもある事をもっと知ってもらえるといいですね。

中山

羊水の約90%ってリン脂質なんですよ。なのでリン脂質の一部であるレシチンがないと、流産や死産、妊娠中毒症になりやすかったり、あと、不妊の方なんかも摂取していただくと妊娠しやすくなるっていう風に言われています。

鈴木

へその緒を調べたら出てきた有害物質のデータによると、PCB、カドニウム、ダイオキシンやらなんやら、どの赤ちゃんもみんな汚染されてるんですよ。こういった有害物質を排出するという意味でもレシチンは有効なんですよね。

相楽

K・リゾレシチンには汚染物質のデトックス、キレーションといった効果も期待していいということなんですか?

中山

そうですね。細胞膜は吸収したり排除したりという代謝機能の役割をしていますので。K・リゾレシチンは「マイナス2歳から」なんてことも言ってるんですよ。妊娠する前のお母さんに妊娠の2年も前から摂取してもらって、妊娠中も摂ってもらって、子どもが生まれたら、子どもにも摂ってもらうと、IQ、EQが高まるというのがポイントです!

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受験のエキス

相楽

IQ(※7)、EQ(※8)が高まるということですが、それについてもう少し詳しく教えてください。

鈴木

K・リゾレシチンは「受験のエキス」って言われたりしていて、受験対策におススメなんです!集中力がつくんですよ。α波が出ると言われていますので、例えば勉強する前に摂取することで、記憶力や集中力を高めることができます。スポーツ選手が試合前に摂っていただくのも非常にいいですね。自分のもっている100%以上の力を発揮したい時とか、社会人でもプレゼンをする前とか、緊張して力を発揮できないという方が摂取すると、気持ちが落ち着くという例もあります。

(※7)
IQとは(Intelligence Quotient)の略で、知能検査の結果を表現する一つの指標。精神年齢(MA)や知能偏差値と並んで広く用いられている。
(※8)
EQとは(Emotional Intelligence Quotient)の略で、心の知能指数。自己や他人の感情を読み取り、また自分の感情をコントロールする能力を表す。比較的新しい概念のため、まだ定義がはっきりしない部分がある。

中山

体力、持久力面のサポートだけじゃなく、メンタル面のサポートもできる素材であるということを、もっと多くのスポーツ選手、アスリートの方に知ってもらいたいですね。

鈴木

ぜひ実際に摂取してもらいたいです!あと、子どもさんに対する効果は分かりやすいですね。多動症の子どもさんですとか、自閉症の子どもさんで、たまにクリニックで暴れちゃう子とかがいるんですけど、そういう子に摂ってもらうと2、30分で落ち着くことが多くて。子どもには効果が早いですね。不登校の高校生の男の子のお母様が2組いらっしゃったんですけど、一カ月で2組とも「学校に行きました」という報告をいただきました。とにかく子どもさんは結果が早いようです。

中山

子どもさんの幼児教育のスクールでK・リゾレシチンを取り入れていたりするんですよ。英才教育に必要な成分ということで、お母様方にどんどん取り入れられているということだと思います。もちろん、ある程度集中力を高めて勉強できる気持ちにするっていうのが効果の一つなので、摂取すればIQが上がるってものではないですが・・。集中力が高まって机に向かう時間が増えたという話は聞きますね。あと、○○大学受かりました、とかそういった嬉しい話もよく聞きます。

相楽

やる気とか意欲という部分に影響するんですね。

中山

EQの部分に関しては、暴れやすかったのが落ち着いてきたとか。

相楽

理解力的な部分です。よく、神経が細いなんて言葉を聞きますよね。ピリピリしやすかったり、か細い方だったり、そういった方は本当に神経細胞が細くなっているんです。それを大きく、太くしてあげるのがK・リゾレシチンです。神経細胞が細いと、流れる情報量がそれだけ少なくなっているので、忘れっぽくなったり、不安になったり、落ち込みやすくなったりということがあるんですよ。今まで細かった神経が太くなるということに関しては、その分、情報の伝達が増えますから。あと、気持ちがおおらかになってくるというのがあるんでしょうね。水道管のような狭いところで一生懸命情報を通すよりも、太いドカンのようなところを通した方がすんなり通りますよね。キレにくくなったとか、よく聞きますよ。上司が怒りっぽい方で、K・リゾレシチンを勧めたら、1週間くらいでおだやかになったとか、聞きましたよ。

中山

年齢の高い方にももちろんおすすめです。記憶力の低下ですとか、認知の部分です。物忘れも多くなってきますし、そういうことでK・リゾレシチンを愛用している方は多いですね。

鈴木

あとはやっぱり、うつっぽい方といいますか、気持ちが落ち込んだりとか、メンタル系で悩んでいる方が多いです。

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うつとK・リゾレシチン

相楽

メンタルの問題に対してもK・リゾレシチンが利用されているんですね。

鈴木

クリニックは8年前に開業したんですけど、健康な人を健康にというよりは、例えばうつ病ですとか、既に症状があって病名もついているような方々をもとの健康な状態に戻すということが役目ですから。クリニックでサプリメントを使うにしても治験がしっかりしていて、効果が出ないものは採用できないです。その中でもK・リゾレシチンは中心的に使っているものです。色々な不定愁訴で悩んでいた方が薬を使わずに健康に戻ってらっしゃるので、「薬を使わない」っていうのは、ある意味本当に健康的だと思います。

中山

ほかにもいくつかの内科、心療内科で使われています。あと、薬局さんで取り上げられています。ドラックストアのように説明なしでぽんぽん売るようなお店だと難しいんですけど、街中の昔ながらの薬局さんなどでは、色々相談にのる事ができますから、「最近落ち込みがちで・・・」という方がいらっしゃった時とかにK・リゾレシチンを紹介しているようです。こうやって病院に行く一歩前で試していただいて、症状が改善してしまうのが一番いいのかな、と思います。

鈴木

クリニックは減薬という指導をするんですけど、いらっしゃる方は16種類くらい大盛りの薬を飲んでいる方がいたりして、それを外すのも大変なんです。一気に減らしてしまうと、様々な離脱症状が出てとても危険なので、K・リゾレシチンなど栄養素を入れてガードしながら徐々に減らしていくんです。多くの患者さんが、神経が細くなった状態で、情報量が少なくなっているので、落ち込みやすかったりするんです。

薬は神経細胞間にあるシナプス(※9)の部分だけを操作して、セロトニン(※10)の再吸収を阻害することで一時的に情報量を増やそうっていうことなんですけど、そこにだけ働きかけても、もともとの神経細胞が細ければ出てくる情報量も少ないので、根本的に太くしてあげないとね。そのためにもK・リゾレシチンなどを入れてあげることによって神経を強化していきます。

(※9)
シナプスとは、神経細胞間の接合部位のこと。ニューロンや筋細胞と接触する時につくる継ぎ目構造をいう。
(※10)
セロトニンとは、アミノ酸であるトリプトファンを原料として体内で生合成される神経伝達物質。精神面に大きな影響を与えるため、不足するとうつ病などの精神疾患になりやすいとされている。

中山

サプリメント類は具合が悪くならないと摂らない方が多いです。もっと予防という目的での摂取が広まってくるといいなと心から思います。

相楽

サプリメントというとどうしてもダイエットとか美容とか。そういうイメージが強いですもんね。

中山

脂肪を燃やす!とかね(笑)

相楽

それだけじゃないサプリメントの力はあるとおもいます。

鈴木

今ではだいぶサプリメントを扱っているクリニックさんが増えましたけどね。西洋医学だけじゃなくて、温熱療法とか取り入れてやっているクリニックが増えてきているのでいい傾向です。

相楽

確かに、一般的にも以前よりは代替医療とか東洋医学を取り入れたいという方が増えた気がします。西洋医学一辺倒だと改善しないケースがあるぞ、っていうのは少しずつ広まってきているみたいですね。

中山

ここまで減薬して、薬を使わずサプリメント中心で、ってやっている所は少ないと思います。これからも、そういったクリニックは増えていってほしいです。

相楽

心のありかは脳にあるという研究が進んできていますので、K・リゾレシチンのような成分をサプリメントとして、食事の一環として摂取することでメンタルの部分に働きかけていくことができるということは、これからもっと認知されていくといいなと思いました。私もとっても興味のある分野です。

三人

ありがとうございました~!

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編集後記

取材をさせていただいたHBCフナトさんは、お客様向けのサロンがあり、クリニックが併設されているなどの特徴があると知り、行く前からとても興味がありました。
実際に中山さん、鈴木さんにお会いしお話をうかがうと、食生活の改善でより多くの方に健康になってもらいたいという熱い思いが伝わってきました。K・リゾレシチンの摂取などで心身ともに充実していった方々の体験談も色々と教えていただきました。お二人と話していて改めて感じたのは、こうして成分の説明を丁寧にしてもらえることや親身に相談にのってもらえる環境の大切さです。きっと多くの方が健康になっていったのは環境の良さにも一つの要因があると思いました。