美味しいだけじゃない「さつまいも」

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食欲の秋
「さつまいも」

ひと雨ごとに深まる秋、というのはまさにこのことをいうのでしょうか。
最近、朝晩は羽織物が必要な季節になりましたね。
みなさん、風邪などひいていませんか?
私はますます食欲の秋を満喫し、元気いっぱいです!
さて、そんな食欲の秋といえば気になる食材が・・・
「さつまいも」です。
煮てもよし、焼いてもよし、揚げてもよし!
どうやってもおいしい♪
でも、さつまいもはおいしいだけが取り柄ではないのです!
そこで今日はさつまいもの栄養についてお話します。

さつまいもの栄養

糖質
さつまいもの30%以上は炭水化物(糖質)です。
さつまいも自身にはこの糖質(でんぷん)を甘み成分である麦芽糖に変える「アミラーゼ」という酵素がたっぷりと含まれています。
そしてこの酵素を有効にはたらいてもらうためには、じっくりじわじわ(50~60℃)加熱することがポイント!
ビタミン類
さつまいもにはいろいろなビタミンが含まれています。
・βカロテン
βカロテンはビタミンAの前駆物質で、抗酸化作用があります。
・ビタミンB群
さつまいもには、ビタミンB1 、B2、 B6、葉酸などのビタミンB群が含まれています。
ビタミンB群は食べ物から摂取したエネルギー源としてスムーズに代謝できるように手助けする役割があります。
そのため、疲れにくい体づくりや美容にも欠かせないビタミンの一つです。
・ビタミンC
ビタミンCといえば、「水に溶けやすい」とか、「加熱すると壊れる」といったイメージがあるかもしれません。
しかし、さつまいもに含まれるビタミンCはデンプンに守られているため、
「加熱しても壊れにくい」
という特徴があります。
ビタミンCはコラーゲンの生成や免疫力UPにも欠かせない成分です。
ヤラピン
さつまいもを切ったときに白くてベタベタした液体が出てくるのをみたことはありませんか?
これは「ヤラピン」といわれる物質で、樹液の一種だといわれています。
ヤラピンには、腸の動きを助けて便を軟らかくする働きがありますので、便秘の予防や解消に役立ちます。
ミネラル
さつまいもにはカルシウムやカリウムなどのミネラルも含まれています。
とくにカルシウムは日本人に不足しがちな栄養素ですので、しっかりと摂りたい栄養素の一つ。

おいしいだけが取り柄ではないことがお分かりいただけましたでしょうか。
食欲の秋、さつまいものパワーを存分に楽しんでくださいね♪

著者プロフィール

磯村 優貴恵

管理栄養士・フードコーディネーター・薬膳インストラクター。ダイエット専門のサロンでの食事指導を経験後、料理人として3年間飲食店の厨房に立つ。現在は料理と器の相性を大切にし、美味しく、健康的な料理の開発や執筆に携わる。プロフィールを詳しく見る