水分補給(2) ペットボトル症候群の危険性

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あなたは大丈夫?
「ペットボトル症候群」の危険!

みなさんこんにちは!最近外出のお供に折り畳み傘が手放せない、管理栄養士の磯村です。ここ数年は温暖化の影響もあるせいか、昼間は茹だるような暑さなのに、夕方には突然のゲリラ豪雨。まさに亜熱帯のような気候になっているように思います。暑いときは熱中症予防のためにもしっかりと水分補給をし、かえって悪影響を起こしてしまう間違った水分の摂り入れ方には注意したいものですね。
前回の記事で詳しくご紹介

さて「ペットボトル症候群」という言葉をみなさん聞いたことはありますか。ご存知ない方はぜひ覚えておいて下さい。それは「急性糖尿病」を指します。急性糖尿病の原因は、清涼飲料水やスポーツドリンクの常飲やお菓子の食べ過ぎによる砂糖の過剰摂取。最悪の場合は昏睡状態に陥る可能性があります。

ある調査によると、中学生の1日の砂糖の摂取量が1984年では最高240gだったのに対し、近年は400gを超えるというデータがあり、その差160g。これをスティックシュガーに置き換えると、およそ53本分…想像しただけでも恐ろしい量ですよね。このような背景として飽食の時代、つまり、いつでもどこでも食べ物が買える状態が原因と考えます。

さて先ほどスティックシュガー「53本」と言いましたが1本あたり3gの計算で算出したもの。ちなみに先日スーパーでスティックシュガーの容量を確認したのですが「1本6g入り」というものしか品揃えされておらず、ここにも砂糖の摂取量が増えていることを物語っている現実を目のあたりにしました。何気ないくらしの中に潜む砂糖の過剰摂取から起こる、ペットボトル症候群。その進行状態を順番に追っていくと、次の通りです。

1.喉が渇く
初めは単なる「喉の渇き」なのですが、ペットボトル症候群が原因で喉が渇く原因は、「高血糖による脱水症状」によるものです。
2.甘い飲み物
普段から飲んでいる清涼飲料水などの甘い飲み物で喉の渇きを潤そうとがぶがぶ飲みます。
3.昏睡状態
1と2を繰り返すことで段々と血糖のコントロールが出来なくなり、血糖値が乱れ、最悪の場合は昏睡状態に陥ります。

昏睡状態は本当に最悪の事態なのですが、砂糖の摂り過ぎによる悪影響というのはほかにもたくさんあります。次回は、砂糖の摂り過ぎによる悪影響についてご紹介しますので、ぜひお読みくださいね。

今回は清涼飲料水は甘くておいしく、飲みやすいのですが、砂糖の摂り過ぎはリスクが高いことを紹介しました。みなさんも水分補給には十分注意して下さいね。

著者プロフィール

磯村 優貴恵

管理栄養士・フードコーディネーター・薬膳インストラクター。ダイエット専門のサロンでの食事指導を経験後、料理人として3年間飲食店の厨房に立つ。現在は料理と器の相性を大切にし、美味しく、健康的な料理の開発や執筆に携わる。プロフィールを詳しく見る