中国では古くから不老長寿の象徴にもされ、薬膳料理の最上級材料として珍重されてきた烏骨鶏。意外に間違っていることも多い烏骨鶏の情報。烏骨鶏の基礎知識や効果・効能をじっくり解説いたします。
烏骨鶏(うこっけい)とは、ニワトリの品種名です。その外見的特徴はユニークで、皮膚、内臓、骨や肉までが黒く、足の指も普通のニワトリが4本なのに対し5~6本あります。中国では肉・卵ともに古来より中国宮廷の薬膳料理の最上級材料として珍重されてきました。味、栄養価ともに優れ、飼育はきわめて難しいことから、現在でも一般的な鶏肉と比較して高価格で取引されています。
烏骨鶏の肉にはカルシウム・鉄・ビタミンA・B2・Eが非常に多く含まれています。希少とされる卵も、レシチン・コリン・鉄分・ビタミンA・ビタミンBが豊富で、本来鶏卵には含まれていない不飽和脂肪酸も含まれています。烏骨鶏は、女性の敵である「冷え」や「生理不順」「肌荒れ」「貧血」などの症状の緩和や、酸性に偏りがちな体を中和し整えてくれる働きがあるとされています。
烏骨鶏の栄養を余すことなく摂取できる料理に、韓国料理の参鶏湯(サムゲタン)があります。また、烏骨鶏の肉・鶏ガラでとったスープは鍋料理やラーメンなどに使用しても、通常の鶏ガラスープとはまた違ったコクがあり美味しく頂くことができます。烏骨鶏の卵は濃厚な味わいで、卵かけご飯やプリンなどのシンプルな材料で作るお菓子などでその魅力が発揮されます。