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食品添加物としてのトレハロースとは?

食品添加物としてのトレハロース

◯糖類としてのトレハロース
トレハロースは砂糖と比較すると摂取した後の血糖の上昇が緩やかで済みます。しかし糖度は砂糖の半分程度であるため、砂糖と同じ甘さにしようとするとカロリーが増えてしまいます。そのため現在食品添加物として使用されるトレハロースは砂糖の変わりではなく、食品の品質保持のために使用されていることがほとんどです。
ただし、血糖値の上昇が緩やかであるということはインスリンの分泌が抑えられて、糖尿病の予防効果が期待できます。控えめな甘さからトレハロースを使うと食品を上品な味に仕上げることができるので、糖質制限などの食品に甘味料として利用されることもあるようです。

◯加工食品になくてはならないトレハロース
他にもトレハロースは冷凍食品によく添加されています。解凍した後に食品の味や食感が変化するのを防いでくれるからです。でんぷん老化抑制効果(でんぷんがぱさぱさになるのを防ぐ)もあり、コンビニのお弁当や餅、スポンジケーキなどに添加されることによって、食品の柔らかさを保つのにも役立っています。トレハロースは、水の分子の構造と似ており保水性があるため、食品の乾燥を防ぎしっとり感を維持します。さらに脂質が劣化していやな臭いを発するのを抑える作用から、焼き菓子、揚げ物、食肉加工品など脂質を含む食品に用いられます。加熱でたんぱく質が固まるのを抑える機能は、ハンバーグ、プリン、卵焼きなどの食品に利用されています。メレンゲにトレハロースを加えると気泡がつぶれにくいのでふっくらとした形を作ることができます。そのほか、加熱や加工による臭いを抑えるはたらき、酸化によりフルーツや野菜が変色するのを抑えるはたらきもあります。リンゴなど食品の変色を避けるときにはレモン水がよく使われますが、トレハロースの水溶液につけても同じ効果があり、かつ風味や味を損ねません。

食品添加物としてのトレハロース

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サプリ編集部

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