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コエンザイムQ10の
美肌効果のメカニズムとは?

肌のシワを内側から素早く改善

コエンザイムQ10の効果効能の中でも、注目度の高いものが美肌作用です。コエンザイムQ10が美肌のためのアンチエイジング成分として注目を浴びているのは、シワが少なくなる、目立たなくなるという効果があるためです。シワは肌の老化現象の一つです。皮膚の奥の真皮と呼ばれる部分にあるコラーゲンなどの線維や粘液成分が衰えた結果として、肌の表面にシワができます。

化粧品を塗って肌表面にある表皮に有効成分を塗り、肌の中への浸透を望む方法だけでなく、体の内側から真皮に直接必要な栄養成分を届ける事は、美肌を保ちアンチエイジングを実現するためには欠かせません。嬉しい事に、コエンザイムQ10は平均2週間程度継続して摂取を続ければ、実際にシワの深さ、長さ共に目立たなくなるという報告があります。これは、その他の美肌成分やアンチエイジング成分と比較しても非常に短い期間で成果が得られることになります。更に継続して摂取を続ける事で、シワの改善だけでなく肌の角質層の水分蒸散量が減り、乾燥肌の改善や肌荒れ改善といった効果も期待できます。なぜここまでの成果が得られるのか、その理由として考えられるは、コエンザイムQ10が持つ抗酸化力と細胞のエネルギー生産を高める二つの作用が働き、真皮でのコラーゲンの合成を促進してくれるためだと考えられます。

体内のコエンザイムQ10の量は加齢と共に減少するものです。コエンザイムQ10の摂取目安量を守り、サプリメントから補うのも一つです。

表皮に補給してハリのある肌へ

コエンザイムQ10を体内から真皮に届ける方法も、肌を若々しく保つアンチエイジングのために有効な手段でしたが、体のありとあらゆる所に存在しているのがコエンザイムQ10です。当然、肌の一番表面にあたる表皮にも存在し、加齢や紫外線の影響などによって不足がちになっていきます。ここに直接コエンザイムQ10を補えるのであれば、それはとてもお手軽なアンチエイジングの方法と言えます。つまりコエンザイムQ10は内外がから補えるものなのです。

日本では長い間、コエンザイムQ10の化粧品への配合が認められていませんでしたが、2004年10月に正式に認可され、それから様々なコエンザイムQ10含有の基礎化粧品が販売されるようになりました。コエンザイムQ10を表皮に散布すると、表皮の細胞のエネルギー生産が高まります。その結果、肌のターンオーバーが促進され、真皮のヒアルロン酸が増え、弾力を持ったハリのある美肌が生まれます。そしてもう一つ、コエンザイムQ10の強い抗酸化作用が紫外線などを受けて発生した活性酸素から肌を守ってくれます。紫外線を多く受けた日のケアには、コエンザイムQ10を配合した化粧品がおすすめです。お風呂上がりなどの肌が温まっている時に、マッサージしながら散布すると、よりコエンザイムQ10の浸透が良くなり、吸収が高まると言われています。

肌の内面からはシワのケアを、肌の表面からは弾力性アップを、そして紫外線からのバリアを作る。このように、一つの成分だけで、シワにもたるみにも、くすみやシミにも、乾燥肌にも効くわけですから、コエンザイムQ10は美肌をキープしアンチエイジングを実現するためには欠かせないと言えるでしょう。もちろん疲労回復(コエンザイムQ10と疲労回復)やアンチエイジング全般にも良い成分です。

profile

メディアージュクリニック青山 椎名邦彦院長

出産や高度不妊治療、若年層の月経に関するトラブル、婦人科疾患・ガンの治療と多岐に渡り、長年女性の一生に向き合う中で、健康や外見面の美しさ、内面的な充実、そしてアンチエイジング医療など、トータルな女性医療の重要性を実感。

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