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セラミドとヒアルロン酸
の関係は?

セラミドは表皮の保湿、
ヒアルロン酸は真皮の保湿のために必要

肌は大きく分けると「表皮」「真皮」「皮下組織」に分類されます。セラミドは表皮のうちのもっとも上の層である角質層に存在し、肌のバリア機能と保湿に役立っています。ヒアルロン酸は真皮に存在し水分をたっぷりと含み保湿効果を発揮しています。ヒアルロン酸の保湿能力は非常に高く、ヒアルロン酸1gで水分を約6L含むことができます。

このようにセラミドとヒアルロン酸両方の作用により、肌に水分を維持できるのです。どちらが不足しても肌は乾燥し、ハリや弾力を失ってきてしまいます。年齢に負けない健康な美肌のためには、ヒアルロン酸を補い水分を肌に含めるようにすることと、その水分が外に逃げないようにセラミドで蓋をすることが大切なのです。

ヒアルロン酸は皮膚以外にも存在し重要な役割を
している

ヒアルロン酸は肌だけでなく、目や血管や関節など身体のいたるところに存在しています。水分をたっぷりと含んだヒアルロン酸は弾力と粘性を持ち、老廃物の排出を促進したり、関節において潤滑油やクッションのような役割をしています。血液以外の身体の水分を支配しているのはヒアルロン酸と言ってもいいくらいの重要な役割をしているのです。しかし、セラミド同様にヒアルロン酸も加齢とともに減少してきます。それによって肌の弾力やハリが失われるだけでなく、膝の痛みなどの症状も発生してくるのです。現在膝などの関節痛の治療にヒアルロン酸の注射が行われているように、関節にとっても非常に重要な成分です。

またドライアイの主な原因は眼球のヒアルロン酸不足と言われています。目が常に潤っているのは眼球の表面に存在するヒアルロン酸の働きなのです。ドライアイだけでなく、白内障の治療の補助剤としてもヒアルロン酸は活躍しています。

乾燥肌はセラミドとヒアルロン酸の両方を補うと
効果的

セラミドのバリア機能が崩れると、外部からの刺激や細菌が真皮にまで侵入してしまい、真皮に存在するヒアルロン酸もダメージを受けてしまいます。肌の乾燥を予防するためにはヒアルロン酸のみを補うよりも、セラミドを一緒に補い、バリア機能を高めながら保湿していくことが効果的です。ドライアイだけでなく、白内障の治療の補助剤としてもヒアルロン酸は活躍しています。

profile

メディアージュクリニック青山 椎名邦彦院長

出産や高度不妊治療、若年層の月経に関するトラブル、婦人科疾患・ガンの治療と多岐に渡り、長年女性の一生に向き合う中で、健康や外見面の美しさ、内面的な充実、そしてアンチエイジング医療など、トータルな女性医療の重要性を実感。

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