目を酷使することの多い現代人にとって嬉しいパワーを秘めるカシス。意外に間違っていることも多いカシスの情報。カシスの基礎知識や効果・効能をじっくり解説いたします。
カシスはユキノシタ科スグリ属の低木で、一般にベリーの仲間とされているストロベリー、ブルーベリー、ラズベリー、ブラックベリーなどとは属性も異なる植物です。日本語名は「クロスグリ」。黒に近い濃紫色の直径1センチほどの小さな実をつけ、さわやかな酸味と芳香が特徴です。産地としてはニュージーランドが有名ですが、国内でも主に青森県で栽培されています。
カシスの栄養素の中で特に注目されるのは「アントシアニン」です。カシスにはブルーベリーの3~4倍ものアントシアニンが含まれ、目のピント調節機能の維持、疲れ目の軽減や、目の下クマの解消への効果が期待されています。カシスのアントシアニンは、摂取してから体内に吸収され、体に作用するまでにかかる時間が非常に短いという特徴があります。ほかにもビタミン類やミネラル、食物繊維などがバランスよく含まれています。
カシスの利用法で有名なのはリキュールを使ったカクテルなどですが、ほかにもゼリーやジャム、タルトやムースなどのケーキ類、チョコレートやアイスクリームなどのデザートにも広く使われています。また、カシス種子油や生薬としての乾燥葉など、果実以外の種子や葉も食用として利用されています。