健康的なお酒の飲み方とは?

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美味しく楽しく健康的に、お酒を飲む方法ってありますか?!

12月に入るとお酒を飲む機会がぐっと増えますが、
仕事は年間で一番忙しい時期……。
二日酔い程度で仕事を休むわけにはいかないし、体調を崩すなんてもってのほか!
なんとしても楽しく冬休みに突入したいものです。
今月の特集では「どうやったら健康的に飲めるのか」といった話題を中心に、
二日酔いに良いといわれる成分「ウコン」や「オルニチン」にもフォーカスしていきます。
これを読んで楽しく健康的にお酒と付き合ってくださいね!

酒は百薬の長とも……メリットがあることも知り楽しむ

酒は百薬の長とも……メリットがあることも知り楽しむ

飲酒の功罪についてはいろいろな議論がありますが、古来より「酒は百薬の長」といわれ、適量であれば鎮静効果、ストレス解消効果、食欲増進効果などを発揮することが科学的に明らかとなっています。アルコールにはいくつかの嬉しい薬理作用があることだけでなく、最新の医学研究によれば、アルコールには生活習慣病を予防する調整作用があることも明らかにされているのです。米国の商務省統計局が2002年に実施した「成人約3万人のアルコールに関する調査」を分析した心臓病コンサルタントのklatsky氏らは「適量飲酒による冠動脈心疾患の予防効果」を認め、これを機に全米の「健康栄養調査」においても、「中等量の飲酒は生存期間を3%伸ばし、特に男性の冠動脈心疾患の死亡率を4%引き下げる」ことを報告しています。現在では、適量飲酒は心疾患、がん(肺、肝、胃)などの発症を低減させ、とりわけ飲酒量と死亡率との間にU字型関係が見られることは疑いのない事実と認められるようになっているのです。

他にも中等量の飲酒にはいくつかのヘルシー効果が認められています。よく知られるものとして、適量のアルコールがコレステロールの酸化を抑え、血栓症のリスクを低減させ、その結果、虚血性心疾患を予防するという効果。これは高齢者の心筋梗塞後の死亡が適量飲酒者には少ないという疫学データからも明らかです。 また日本国内においては、肝硬変および肝がんの死亡率は西日本で高く、清酒の消費量が多い東日本で低いという地域差も認められています。さらに適量の飲酒は高齢者の学習機能や推理力の低下を抑え、老人性認知症を予防することも明らかになりつつあります。欧米の報告では、認知症の発症リスクは非飲酒者に比べ、20〜40%低下していると報告されているのです。そして今最も注目されるヘルシー効果としては、中等量(日本酒で一日あたり2合とされている)の飲酒が女性の体内のエストロゲン値を高め、骨粗鬆症のリスクをも低減させるというもの。お酒は体に悪いと思って飲むよりも、適度なら健康効果もあると思って飲んだほうが楽しいはず。コミュニケーションを円滑にするというメリットももちろん外せません。

それでも飲み過ぎは危険、
          リスクも知って

それでも飲み過ぎは危険、
リスクも知って

その一方で、飲酒のリスクを認識する必要もあります。日本ではなんと年間3万5,000人もの人がアルコールが原因で命を落とし、お酒によるさまざまな損失や損害のコストは年間4兆円を超えるともいわれています。また飲み過ぎれば身体の病気だけでなく、精神や神経の病気の原因にもなりうるのです。 アルコールが原因で引き起こされる社会問題のなかでも最も危険なものが飲酒運転やそれによる事故。次に多い問題が家庭内暴力。そして最も身近なのがアルコールハラスメント。アルコールが原因で引き起こされる身体の病気としては、食道がん、肝臓がん、大腸がん、そして肝疾患、潰瘍、糖尿病、高血圧、脳血管疾患など。近年はアルコールが精神や神経の疾患にも関係していることが知られてきており、それは依存症だけでなく、うつ病、自殺、認知機能障害、抹消神経障害、睡眠障害、そして胎児のアルコール症候群などとも関係し、いずれも増加傾向にあるといわれます。

適量とは「Jカーブを超えないところ」といわれますが、これは男性で一日平均40g(日本酒なら2合、ビール500ml缶2本、ワイングラス4杯、焼酎25度200ml)、女性はこの半分で一日平均20gまでとされます。もちろんアルコールの許容度や分解速度は体質や性別、体型によっても異なります。一般的に女性はアルコール分解速度が遅く、また男性女性ともに小柄な人のほうが分解速度は遅いとされます。近年社会問題となっている認知症については、少量の飲酒であれば認知症発症リスクを低減することが明らかとなっている一方で、多量の飲酒は認知症発症リスクを高めることがわかっているのです。

飲み過ぎないための10の方法

飲み過ぎないための
10の方法

とにかくお酒は飲み過ぎないことが大事。しかしうっかり飲み過ぎてしまう……。これが問題なのです。そこで編集部が提案する「飲み過ぎないための10の方法」をご紹介。全部は難しくても、1つずつ実践してみてはいかがでしょうか。

  • 1) お酒を飲む時間をきめる(パーティシーズンだからといって朝や昼から飲まない)
  • 2) お酒を飲む上限をきめる(Jカーブを参考に、お水やお茶なども飲みながら楽しむ)
  • 3) 一週間に2日は飲まない(休肝日の意味もあるし、依存と距離を置くことができる)
  • 4) 飲む前に料理を食べる、または食べながら飲む。(お腹がいっぱいだと飲酒量は減る)
  • 5) 弱いお酒を選ぶようにする
  • 6) ゆっくり飲む
  • 7) できるだけ二次会は避ける
  • 8) お酒を飲み過ぎてしまう相手とは飲まない
  • 9) 周囲にお酒を控えていることを宣言する
  • 10) 心配している家族のことを思い出す(これが一番効果的?!)

サプリメントの効果ってどうなの?!

サプリメントの効果ってどうなの?!

お酒と相性の良いサプリメントとして知られているのが「ウコン」と「オルニチン」ですよね。それぞれの機能性については「サプリメント大学」をご覧いただきたいのですが、ウコンについては残念ながらその可能性が期待されているものの信頼できるデータが十分にはない、といわれています。その一方でオルニチンについては「肝臓での尿素生成を行うオルニチン回路においてアンモニアと結合する中間体として重要である」と認められていて、つまり肝臓の解毒に役立つ成分といえるのです。特にオルニチンを豊富に含む「しじみ」のお汁を、お酒を飲む前後に頂くのは、肝臓にとても良いといえるでしょう。他にも抗酸化作用で肝臓を助けてくれる食材に「ごまセサミン」があります。

二日酔いにならないために

二日酔いにならないために

飲み過ぎない方法については先に紹介した通りですが、もう一つ、二日酔いを避ける飲み方というのも知りたいですよね。アルコールは一気に大量に吸収されると二日酔いになりやすいですが、ゆっくり吸収させれば二日酔いになりにくいとされています。空腹では飲まないこと、またお水などのチェイサーと合わせながらお酒をゆっくり飲むだけでなく、魚介類やチーズ、ナッツ類、または鶏肉などを使ったお料理と楽しむことで飲み過ぎも二日酔いも予防しやすくなります。とにかくお酒が中心にならないように!楽しい12月をお過ごしくださいね。