フラックスシードとは亜麻の種のことです。DHAやEPAに変換されるαリノレン酸、女性ホルモンに似たはたらきを持つリグナンを含みます。フラックスシードの基礎知識や効能・効果をじっくり解説いたします。
フラックスシードとは亜麻科の植物である亜麻の種で「亜麻仁」とも呼ばれます。原産地はカフカス(またはコーカサス)地方から中東です。亜麻の種からは亜麻仁油(フラックスシードオイル、リンシードオイル)が抽出され「アマニオイル」と呼ばれます。このアマニオイルの健康効果がここ数年で非常に注目を浴びているのです。しかし種そのものを食べることも可能です。ケーキのトッピングやクッキーなどにまぜても美味しくいただけます。
フラックスシードに含まれるαリノレン酸は、体内で青魚にも含まれるDHAやEPAに変換され、細胞のミトコンドリアを活性化させて代謝をアップするのに役立ちます。悪玉コレステロールの増加を抑える、血糖値上昇を抑えるといった健康効果もあります。フラックスシードに含まれるリグナンはポリフェノールの一種で抗酸化作用を持ち、女性ホルモンのエストロゲンと同じ作用を持つため、女性の健康にも有効とされています。
フラックスシードは炒られたものをすり潰して食べるのが一般的です。ごまのように和え物に使ったり、スムージーやヨーグルト、アイスクリームに混ぜて食べたりすると香ばしさが加わります。より手軽に摂取したいのであればフラックスシードオイルが便利です。ドレッシングにしたりお豆腐やパンにかけて食べるのも美味しくいただけます。ただしフラックスシードオイルは加熱には不向きです。